25 ページ25
**
その場の勢いで付き合おと伝えてしまった
伝えた手前、今言うんじゃなかったと少し後悔
当の本人は考えさせてと言った後に俺の手を払い除けて帰ったのか知らないか逃げてしまった
なんで、逃げるんだよ、なんて腹が立つが途端に思い出す
今日のアイツは可愛かった、伝えてないけど
そう、可愛いのだ。1人にしたらいけないという直感が働いて本能で体を動かす
.
「 っ、あいつ、どこ行ったんだよ… 」
きた道を引き返すけどアイツは全然見当たらなくて焦る
俺が言ったからか、1人にしてしまったから、何かあったらどうしたらいいんだとぐるぐると悪い考えが頭をめぐる
そんな時、背後から肩を叩かれた
「 っえ、 」
「 国見ちゃーん!どしたのここで?1人?俺らの誘い断るくせにー!! 」
「 お、いかわ、さ、 」
「 …?どうしたの、そんな困ったような顔をして 」
背後にいたのは俺を除く元青城バレー部だった
及川さんを先頭にしてみんなで回っているらしく、後ろには金田一や花巻さんたちもいる
この人達に聞くのは癪だけど、意を決して聞いてみた
「 あの、ここ、白地に淡い水色の浴衣着た女の子通りませんでしたか… 」
「 ?見てないよ、お前ら見た? 」
「 …おい国見、まさかそれ 」
「 金田一…そうだよ、桜木だよ、アイツ走ってどっかいってさ… 」
「 マジかよ国見、スマホ連絡した? 」
「 あ、いや、連絡したけど出なくて… 」
「 え、何何マッキーと金田一知ってるの? 」
「 おう、国見の友達の女の子 」
花巻さんと金田一も見てないとなると何処を通ったのか分からない。
ここの地形を頭に入れているから何処だ何処だと考えるが一向にわからない。
元いた場所からここまで来るには一本道の為絶対に通り過ぎるはずなのだ
「 …俺も探すわ、すまん及川探してくる! 」
「 お、俺も探してきます! 」
「 白地に淡い水色の浴衣の子でしょ?OK俺らも探してあげる 」
「 及川さん…すみません 」
「 そういう時はありがとうございますでしょ、国見ちゃんの大切な人なんだろうし 」
後半耳元で静かに囁いてくる及川さんは相変わらず色気満載で、少し腹が立つ。しかしそうこうしていられないのでお願いする
「 …ありがとう、ございます 」
「 どーいたしまして、可愛い後輩だからね 」
**
729人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!幸せすぎましたっ、ありがとうございます! (2020年5月22日 6時) (レス) id: 8ec2e6d345 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - そまさん» そまさんコメントありがとうございます(^^)/喜んでいただけて幸いです!!他作品も連載中ですのでよければ足を運んでくださいね(*^^*) (2020年5月14日 21時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
そま - ちょっとまって……良すぎた……最高です。 (2020年5月11日 17時) (レス) id: d89abf58ed (このIDを非表示/違反報告)
浦島坂田船((箱推し - わざわざ返信ありがとうごさいます!いやぁーこの作品は、癒しだ〜 (*´∀`*) (2020年5月7日 1時) (レス) id: 923aa8cddb (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 浦島坂田船((箱推しさん» こんばんは!夜遅くにコメントありがとうございます!頑張って可愛くデレさせますね(^o^)/更新頑張ります!温かいお言葉励みになりました。ありがとうございます(^^)/ (2020年5月6日 2時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:仔犬 | 作成日時:2020年4月30日 9時