No.040 ページ40
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目が覚めたのは窓から差し込む朝日のおかげ
幸いにも今日は日曜日で開店準備を急がなければいけないなんて事はない。
ゆったりと時が流れるのをただただ過ごしていく
横を見ると口を少し開けてよだれを垂らして寝ている愛おしい彼の姿
ただ、少し鍛えた胸板が目に入ってしまい昨晩を思い出して顔を赤らめてしまう
「 …ん、… 」
「 あ、起こしちゃった?ごめんね 」
「 んあ、ええで… 」
もぞもぞと動いて腕枕から私を抱きしめるために体制を変える治
お互いゆったり過ごす朝は付き合ってから初めてなもので外の車の音や歩道を歩く小学生の声を聞きながら微睡の中へと陥る
「 痛ない? 」
「 ちょっぴり。けど大丈夫だよ 」
「 心配するわ 」
「 でも原因は治だよ? 」
「 ング… 」
図星を突かれて微妙な顔になってしまう治
時刻は10:30でそろそろ起きてもいいかと思ったけれどゆったり過ごす日もなかなかいいものでお互いに布団から動こうとはしない
静かな空間に場違いな着信音が鳴り響く
私のスマホではないので彼なのは確定だが相手は誰なんだろうか
「 ゲッ、ツムや 」
「 侑さん? 」
「 おん、ちょい待ってな 」
『 なんや朝から邪魔すんなや 』
《 今からそっち行くけどええか? 》
『 は?来んな 』
《 なんでやねん!ええやろが! 》
『 今Aと一緒に居るんやからほんま邪魔すんな 』
《 は?Aちゃんと一緒に居るん? 》
『 せや、じゃあな 』
ブチッと通話を終了させてため息をつくや否や私に抱きついてくる
なんだかクマのような…、、
「 …目覚めた時横居るのって最高 」
「 ふふ、私もだよ 」
引き寄せられるように少し重なる唇
少し離せば額をくっつけて笑う私たち
「 さ、起きるか 」
「 だね、今日何する? 」
「 そうやな、花言葉教えてもらおかな 」
「 いいよ〜 」
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「 にしてもほんまに沢山あんなぁ、花言葉って 」
「 でしょ?私のお母さんが昔から花が大好きでそれで私も興味持ち始めたんだ 」
「 素敵やなあ、あ、挨拶しにいかんといけんわ 」
「 そうだね、私も行かないと 」
「 じゃあ俺は古森君と義兄弟になるしAはツムと義兄妹か… 」
「 なんか、不思議だね。結婚って 」
「 …緊張する 」
「 え〜? 」
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仔犬(プロフ) - ゆうさん» 温かいお言葉有難う御座います!また今描いている作品が落ち着いたら続編出そうかななんて思ってます(^^)v気長に待っていただければ幸いです (2020年5月9日 22時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 彗。さん» 有り難いお言葉有難う御座います!キュンキュンしてもらえてなら幸いです!(`・ω・´) (2020年5月9日 22時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - すごく素敵な作品で一気に読んでしまいました!その後とか続編とかあったらいいなって思います。大好きです! (2020年5月9日 21時) (レス) id: b97f6377b3 (このIDを非表示/違反報告)
彗。(プロフ) - とても素敵な作品で読んでいてキュンキュンしました笑 完結おめでとうございます。 (2020年5月6日 20時) (レス) id: 6c56bd37ca (このIDを非表示/違反報告)
名無し39526号(プロフ) - 黒瀬さん» 優しいお言葉ありがとうございます!( ; ; )更新頑張ります! (2020年4月23日 23時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仔犬 | 作成日時:2020年4月16日 21時