No.027 ページ27
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ぼんやりとした意識の中で遠くから好きの単語が聞こえた気がした
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「 ん、、 」
「 あ、目覚めた？ 」
「 ？！？な、なんで、、 」
「 Aちゃんが階段の下で蹲ってたからやで 」
「 いま、なん、じ… 」
「 ちょうど１４時やな 」
「 〜〜ッ…ごめ、んなさ 」
「 ええんやで、最近仕事忙しかったんちゃう？ちゃんと休まなあかんで 」
目を覚ますと横でスマホを弄ってた治さん
意識を戻した私に気付くとすぐにスマホを傍に置いて髪を梳いてくれた
眼差しはまるで母のようで、安心し切ってしまう
ともあれ時間を聞いて驚いたのは確実
約束の時間からもう４時間は経っていた
どれだけ側で待たせてしまったのだろうか、罪悪感が勝ってしまい無意識に俯いてしまう
「 そんな顔せんでや、元気になったらまた出かけるで 」
「 ごめ、んなさ… 」
「 こういう時はなんて言うか知っとるか？ 」
「 …あ、りがと、う … 」
「 ん、ええ子や 」
ぽふぽふ、と頭を優しく撫でてくれる治さん
その一挙一動が私の胸を揺らしてくる
そんな、優しく見つめないでよ、自惚れちゃうよ
スキって自覚したばかりなの
ちゃんとした恋心を持つのは、多分、初めてなの
ねぇ、治さん
私の心を弄ばないで
揺らされて期待させられて、舞い上がっちゃうじゃん
横でテキパキと看病をしてくれる治さんを見ると想いが溢れて止まらなくて、高熱ということもありつい、涙を零してしまった
「 どした？辛いんか？ 」
「 おさ、むさん、 」
「 ん？ 」
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お願い今だけでいいから
私を見て
「 あのね 」
止め処なく溢れ出る想いを自身で抑え切れるはずもなく大粒の涙を流しながら、言ってしまった
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無理なの、こらえるのは
難しいの、想ってるだけじゃ
苦しいの、貴方が好きすぎて
辛いの、貴方に見て欲しくて
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「 _________________ すき、なの 」
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「 なっ、… ！？ 」
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驚いた治さんの表情が涙で霞んでぼんやりと見える
お願い
貴方のお姫様にして
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待ちきれなくてぐだぐだだけどくっつけさせちゃった。
評価コメントお待ちしております ！♡
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仔犬(プロフ) - ゆうさん» 温かいお言葉有難う御座います！また今描いている作品が落ち着いたら続編出そうかななんて思ってます(^^)v気長に待っていただければ幸いです (2020年5月9日 22時) (
レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 彗。さん» 有り難いお言葉有難う御座います！キュンキュンしてもらえてなら幸いです！(｀・ω・´) (2020年5月9日 22時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - すごく素敵な作品で一気に読んでしまいました!その後とか続編とかあったらいいなって思います。大好きです! (2020年5月9日 21時) (レス) id: b97f6377b3 (このIDを非表示/違反報告)
彗。(プロフ) - とても素敵な作品で読んでいてキュンキュンしました笑 完結おめでとうございます。 (2020年5月6日 20時) (レス) id: 6c56bd37ca (このIDを非表示/違反報告)
名無し39526号(プロフ) - 黒瀬さん» 優しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張ります！ (2020年4月23日 23時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仔犬
| 作成日時：2020年4月16日 21時
