No.022 ページ22
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笑顔で治さんと別れてお店に戻りふらふらと机に立ち寄ってすぐにつっぷした
顔は火照って暑くなり、耳まで赤くなっているのが鏡でわかった
ここまで赤くなったのは初めてである。どうすればいいのか分からない
けれど治さんの前では私よく耐えたがんばった。うん頑張った
「 ッはぁ……………… 」
ほっぺに手を当ててため息をつく
『 Aちゃんほんま鋭いなあ、正解や 』
この言葉を伝えてくれたときの治さんの横顔がなぜか頭にこびりついて離れない
心臓はホラー映画を見たかのようにばくばくと和太鼓を叩いているの?とでも問いたくなりそうな程に煩く音を立てている
今日の気温は19度と4月にしてはやや高めである。
たぶん、慣れない温度差のせいでここまで赤くなっているんであろう。そうだそうだ
勝手に自己完結して頑張って心を沈めて通常業務へと戻る
そういえば今日は先日足を運んでくれたあの女の子が来る予定なんだが、そろそろだろうか。
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からんからん
「 古森さーん!こんにちはー! 」
「 あ!谷地さん!こんにちは! 」
ベルの音が鳴り谷地さんがドアからひょっこりと顔を出してくれる
そう、谷地さんこそが先日のお客様である
今日来ると電話で予約してくださり少し雑談ができるまでには仲良くなったのだ
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「 あなたがウルトラマンの…!! 」
はい???
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「 日向違うよ?!アルストロメリア! 」
「 ある、あるす、あるとろ?あるすと、?わっかんねぇ! 」
「 んふふ、長いですもん仕方ないですよ 」
私より20センチほど頭が高いオレンジ色の髪の色が印象的な彼
はて、飛雄もオレンジ色の髪の毛のアホがいると言ってなかっただろうか
なんて、1人で考えていると日向さんからお声が
「 あの、アルストロメリア選んでくれてありがとうございました! 」
「 へっ?いや、あれは谷地さんが日向さんの為にと考えていたんですよ? 」
「 いえいえ!!あれは古森さんが真剣に考えてくださったからこそですよ…!? 」
顔面蒼白にしながらぺこぺこと謙遜し合う私たち3人
側から見たら絶対異様すぎる
「 それにしても本日はどんな用で? 」
「 シャチ!先輩が結婚するのでそのお祝いのお花を選びにしたんです! 」
…… なーんか既視感あるなあ
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仔犬(プロフ) - ゆうさん» 温かいお言葉有難う御座います!また今描いている作品が落ち着いたら続編出そうかななんて思ってます(^^)v気長に待っていただければ幸いです (2020年5月9日 22時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 彗。さん» 有り難いお言葉有難う御座います!キュンキュンしてもらえてなら幸いです!(`・ω・´) (2020年5月9日 22時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - すごく素敵な作品で一気に読んでしまいました!その後とか続編とかあったらいいなって思います。大好きです! (2020年5月9日 21時) (レス) id: b97f6377b3 (このIDを非表示/違反報告)
彗。(プロフ) - とても素敵な作品で読んでいてキュンキュンしました笑 完結おめでとうございます。 (2020年5月6日 20時) (レス) id: 6c56bd37ca (このIDを非表示/違反報告)
名無し39526号(プロフ) - 黒瀬さん» 優しいお言葉ありがとうございます!( ; ; )更新頑張ります! (2020年4月23日 23時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仔犬 | 作成日時:2020年4月16日 21時