隣のおにぎり宮さん【ハイキュー】【宮治】

No.014 ページ14

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「 オレンジ系のお花ということでこちらはどうでしょうか 」

「 こっちのお花もいいですね 」

「 ええ、どれもブライダル向きの可愛らしいお花達です 」




今日は田中様ご夫妻と一緒に当日のお花の選定や、どんなふうに飾りたいかなど要望を聞く打ち合わせ中

新婦のお名前は田中潔子さんといって、とてもクールで笑った顔が綺麗なまさに女神のようなお方だった。




「 テーブル装飾の種類の中でワイングラスに水を注いでバラを浮かべる飾り方とかもあるんです 」

「 でもバラって大体赤とかピンクですよね 」

「 はい、けれどオレンジのバラもあるんですよ 」

「 あまり見ないから珍しい…！ 」

「 花言葉も《無邪気》や《絆》、《信頼》という部活していたとお聞きしたので、ぴったりでは無いかと… 」

「 じゃあオレンジのバラをメインに使ってもらっていいですか？ 」

「 ええ、お任せ下さい 」






お花の打ち合わせは潔子さんのお好きにどうぞ！とのことなので龍之介さんは店内を見て回ってる
とはいえ、店内は花だらけだし気になったものがあれば写真撮るなり披露宴に使うなりしましょうと声をかけている






「 そういえばAちゃんって井闥山だったんだっけ？ 」

「 はい！部活は園芸部でしたけどね 」( 笑 )


そう、潔子さんにお名前で呼ばれるようになったのだ…！苗字呼びだと少し距離があるからと名前で呼んでくれた。綺麗な人に名前で呼ばれるのはとっても嬉しい


「 あと、ブーケなんですけど。その時のドレスは何色にするか決めてますか？ 」

「 まだ決めてないの 」

「 あ、では黒はどうですか？ 」

「 白じゃなくて？ 」

「 はい、あ、けど衣装担当とかじゃ無いので気休め程度に聞いていただければ…！！ 」

「 全然大丈夫だよ 」

「 白のウェディングドレスって《貴方の色に染まります》っていう意味なんです。逆に黒のウェディングドレスって《もう貴方以外の色には染まりません》っていう意志の強い素敵な意味があるんですよ 」

「 博識だね！じゃあそんな意味を持つ花をブーケにしてもらいたいな、けど私ブーケ渡したい子がいるの 」

「 どんな子ですか？ 」

「 明るくて何事にも一生懸命取り組んで諦めずに真っ直ぐ綺麗な笑顔で笑う可愛い女の子なの 」

「 素敵な子ですね 」

「 だからその子に合うブーケにしてもらってもいいかな？ 」

「 お安い御用ですよ！ 」





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