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「 先輩〜やっぱ立ち直れないです〜… 」

「 おうおう、辛いな〜 」

「 私だって好きだった… 」

「 来週だべ?清水と田中の食事会 」

「 私息できるかな 」

「 俺がフォローしてやんべ 」

「 スガさん…!! 」









日曜日





潔子さんと田中の食事会の為に服を買いに来ていると偶々我らがお母さま、菅原ぱいせんと偶然出会い、顔を見た瞬間にぽろぽろと涙を流し始めた私を慰めるために現在先輩宅で項垂れている




高校時代よりも幾分か大人の雰囲気を纏った先輩はなんだかいつもよりミステリアスな雰囲気を纏っている




縁下とはまた違ったタイプの人種で、私の中のママ2号である









「 鷹ちゃんってだいぶ乙女だな! 」

「 ぐぬぬ… 」

「 田中のこと好きってのは俺は気付いてたよ 」

「 うそぉ… 」

「 旭や大地、清水は気付いてなかったけどな! 」

「 良かった 」

「 でもいいの? 」

「 へ? 」

「 結婚するんだよ?少しでも言わなくていいんかなって 」

「 …いいんですよ、伝えなくて 」









きゅ、と服を掴んだ手に力が入る









どうせ、私が伝えたところで今はなにもならない

ましてやもうあの二人は籍を入れていて恋人同士ではなく、法律上でも夫婦なのだ

今更伝えてしまったところで2人の関係を悪化しかねないのが杞憂であるため絶対にこの感情は墓場まで持っていくと決めた









ぱっと顔を上げてスガさんを見ると私をじーっと見つめていて、

目線を逸らそうともなぜか、逃げれない

え、なにこの時間









「 ねえ、鷹ちゃん 」

「 っ、はい?! 」

「 俺ね、鷹ちゃんのこと高校の時からずっと好きだよ 」

「 …えっ?! 」

「 俺だって諦めてた身だし、今この状況、俺的には美味しいんだよね 」

「 ちょちょ、スガさん、ち、近いですって! 」

「 近くしてるもん 」









可愛い顔してなにしてくるんだこの小悪魔先輩は



いつのまにか壁の方まで追いやられ逃げる隙がない



とん、と壁に手をつき開いた片手で私の顎を掬ってくる









.









「 す、スガさ、 」

「 …なーんてね 」

「 へ? 」

「 冗談冗談!顔真っ赤だべ? 」

「 んなっっっ 」









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つかさ - すがさぁぁん!尊いです。 (2020年8月12日 14時) (レス) id: 959341c189 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - ライムさん» お気付きありがとうございます…!ご迷惑おかけしまして大変申し訳ございません(-_-;)ただいま公開させていただきました! (2020年7月15日 18時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 気のせいだったらすいません。8話が非公開になっていませんか? (2020年7月15日 18時) (レス) id: 9da108d461 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仔犬 | 作成日時:2020年7月13日 21時

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