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「 潔子さん!田中借りていいですか! 」

「 いいよ、どうぞ 」

「 3分で返すので! 」

「 ふふふ、相変わらず律儀だねAちゃん 」





「 スガさん、告白してOKした直後ですが私のわがままを許してくれますか? 」

「 鷹ちゃんはいつでもワガママだべ 」

「 え゛ 」

「 嘘嘘、行っておいで、決着つけるんでしょ? 」

「 !そうです 」

「 けどすぐ帰ってこないと妬いちゃうよ? 」

「 3分で帰ります! 」

「 はい!いってらっしゃい! 」

「 いってきます! 」









綺麗なドレスに身を包む潔子さんに一声かけ、そして横に並んでいたスガさんにもわがままを許してもらい西谷と話していた田中を呼ぶ

当の本人はいきなり私に声をかけられたことに面食らっていて石のように硬直している。そんな驚くの?









,









「 ちゃんと話すのいつぶりだろうね 」

「 高校卒業以来じゃねぇか? 」

「 ふ、かもね 」

「 久しぶりだなA! 」

「 うん、久しぶりだね田中 」

「 …昔みたいに名前で呼んでくんねぇの? 」

「 やだなあ、先輩の旦那に名前で呼べるわけないじゃん 」

「 ?そうか、それもそうだな! 」

「 …相変わらず馬鹿で良かった 」

「 ァ?? 」









中学や高校と変わらぬ会話のやりとり

ぽんぽんとテンポよく進んでいくやりとりに親でも友達でもスガさんでもない違う心地よさを覚える

けれども、その心地よさは〈 幼馴染 〉という枠で終わらせる

もう好きではない、けれど好きじゃないと言い切れない








私のあやふやな心に勝手ながら終止符を打ちたいのだ









「 ねえ、龍 」

「 ! 」

「 私ね、好きだったよ、ずっと、ずっと 」

「 …は… 」

「 いつからだろう、叶歌ちゃんみたいに明確な理由はないけどぼんやりと、それでもはっきりと好きだったんだ〜 」

「 …おう 」









座らずに壁際に立ち尽くしぼう、と会場を見つめながら口を開く









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「 大好きだったよ、龍之介 」









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「 結婚、オメデト 」









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つかさ - すがさぁぁん!尊いです。 (2020年8月12日 14時) (レス) id: 959341c189 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - ライムさん» お気付きありがとうございます…!ご迷惑おかけしまして大変申し訳ございません(-_-;)ただいま公開させていただきました! (2020年7月15日 18時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 気のせいだったらすいません。8話が非公開になっていませんか? (2020年7月15日 18時) (レス) id: 9da108d461 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仔犬 | 作成日時:2020年7月13日 21時

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