EP 10 ページ11
＊
「 やっぱり、俺、Aのことが、好き 」
「 赤葦… 」
「 昔みたいに、京治って呼んでよ 」
「 それは、無理 」
「 なんで？あっちの方が好きなわけ？ 」
「 …それもある 」
「 は？ 」
「 私は！白布の事が！好きなの！っ、だから、お願いだからこれ以上…私の事を惑わさないでよ… 」
後半声が小さくなりながらも赤葦に抵抗をする
私の中の大きな感情
どちらが好きか分からなくなったけど
やっぱり連絡を取らなければ寂しくなってしまう相手など白布しかいなくて
.
「 …尚更聞き流せないかな 」
「 …は……？ 」
「 ごめんねA、穏便に行こうとしたけど俺もう無理 」
「 ちょ、赤葦、、な、にを、 」
先ほどと打って変わって本当に目に生気宿っていない赤葦
ゆらゆらと瞳の奥は揺れていてまるで真っ暗な洞窟にいるよう
.
.
「 っ？！？！ 」
「 ちょっと大人しくしててね 」
「 〜っ、？！？！！！！？ 」
「 うっさいなぁ 」
.
突然、ぐっと口を何かで覆われて喋らなくさせられる
その間に赤葦は玄関の扉を鍵で施錠する
そして私を姫抱きにして来たこともない私の家を迷う事なく寝室に向かう
着いた途端、ぼすっ、とベッドの上に落とされて上に赤葦が跨がる
こういう光景はよくドラマや漫画で見た事がある
理解した途端に冷や汗がブワッと身体中から出てきて恐怖で声が出なくなった
「 抵抗、しないんだ、可愛いねぇ…？ 」
「 っ、ひ、… 」
「 いつもクールな感じですました顔してるのにその顔なに？可愛いじゃんそんな顔できたんだ 」
「 あ、かあ、… っ 」
「 ほら、��京治��って呼んで…？ 」
「 はっ、… っ、 」
「 ほら 」
いつもの大人しく冷静な赤葦はどこに行ったのか
無表情に無感情ななにも心を持たないロボットのような顔をして私を上から眺めてくる
「 け、…京治… 」
「 いいこ、ご褒美ね 」
「 ン？！ 」
答えた途端ちゅ、とキスをされる
お願い、白布
助けて
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 464人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
香奈(プロフ) - ああああ！白布君最高です！！このままハッピーエンドがいいよ！とも思いますが、どうなっていくのかめちゃ気になります。白布君、、頑張ってー！！仔犬さん、応援してます！そわそわ待機してます！ｗ (2020年9月26日 0時) (
レス) id: cabe00df22 (このIDを非表示/違反報告)
取り残させた爽健美茶 - いや〜一瞬マジで､ファ!?ってなりました｡あとめっちゃ面白いです! (2020年9月20日 22時) (レス) id: 4bc036d58c (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 取り残させた爽健美茶さん» ここだけの話、、、。、、、、生きてます(ｺｿｯ) (2020年9月20日 17時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - ゆり。さん» 温かい言葉本当にありがとうございます…！ドロドロ大好物でいらっしゃるんですね！！！私もです！！()長文ありがとうございます！これからも頑張りますね(^^)/ (2020年9月20日 17時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - naruさん» ありがとうございます！（ ; ; ）最高と言ってもらえる事が一番嬉しいです！！！ (2020年9月20日 17時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：仔犬
| 作成日時：2020年6月20日 11時
