落とし物ですよ【ハイキュー】【宮治】

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“ 今日生徒証ちゃんと持っとるか抜き打ちチェックするからなー ”








６限目。ＬＨＲで先生が伝える連絡事項にどうせあるから慌てんでええわとか思いながらポケットに手を突っ込むといつもあるあの革の硬い感触が無い







うそやろ、待ってや。









「 やばい角名 」

「 どうしたの治 」

「 ……生徒証落とした 」

「 マジ？ウケる。いつ落としたの？ 」

「 心当たりないわ… 多分朝のバス 」

「 先生にそれ言えば大丈夫でしょ 」









結局先生にはちゃんと落とさない場所に入れとけよ治と言われて放課後と昼休みに資料を持ち運ぶという言付けを頂いた








いらんわ









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「 ほんッまサムお前っ！！！なんで朝起こしてくれんかったん？！？！ 」

「 いや俺起こしたし 」

「 俺寝てたやん！！！ 」

「 起こしたけど二度寝したんツムやで 」

「 クゥ〜〜〜〜〜！！！！！！ 」









パンを5個食い終わったころ隣のクラスからツムが駆け付けてきた

けれど構ってやる時間はなくてさっさとかわして先生に言われたものを持つ








「 珍しいな、そんなん運ぶん 」

「 忘れモンしたから手伝え言われたんや 」

「 俺を起こさんかったバチがあたったんや！ 」

「 黙っとけ！！！！！ 」







ウギャーーーと暴れるツムを角名に任せて職員室へと向かう





届けた後担任にお前どの時間のバスで落としたんやと言われた









「 多分７：３０に稲荷崎に着くやつ 」

「 ほな電話して確認しとくわ 」

「 あざっす 」









それを言われてふと思い出す



あの女の子俺が落としたものに気付いているだろうか、と








まあ見知らぬ奴のやし気づくわけないかと自己完結させて午後から始まる憂鬱な授業に向けて重たい脚を教室へと進めた









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