拾陸話 人間 ページ46
決着は、日が昇る前についた。
『はは、は、…………ざまあ、みろ』
消滅していく鬼舞辻無惨の体。
地面に崩れ落ちたAの体も、同様に消えかけていた。
「Aちゃん！！！！」
「雪女！！！」
「ッ！！！」
「Aさん！！！！」
真っ先に善逸くんと伊之助くんが駆け寄り、カナヲがその次に駆け寄る。
他の柱達は無惨を警戒しながら消えゆく様を見ていた。
既に足の方から消滅し始めており、その手を取ると氷のように冷たかった。
『…はは、みんな、無事だね』
「何で死にかかってるんだよぉ！！！炭治郎も禰豆子ちゃんもみんな待ってるんだよ！？」
『…うん、知ってるよ』
「ならなんで！？」
『私が、ここにいる理由、ずっと考えてた』
「…え？」
『何で"この世界の未来を知ってる"私がここに産み直されたんだろうって、』
「みらい？なにいって…」
『無惨の事は、心配要らないからね、私が責任もって、
「！馬鹿野郎！！俺との勝負がまだ着いてねぇだろうが！！！」
『はは、昨日もやったじゃない』
「うるせぇ！！！俺は親分なんだぞ！！？死ぬなんて許せねぇからな！！」
『…蝶屋敷の台所の棚の上、自分用にお菓子隠してあったの。伊之助、食べていいからね』
「ッッ！！！！ふざけんな！！！！」
『…怒られちゃった、ははは』
「…」
『カナヲちゃん、』
「！！」
『約束守れなくてごめんね』
「…、、、、嫌、ダメ」
『許してくれないかぁ…そっかぁ』
「うん、ゆるさない」
『…煉獄さん』
「…なんだ！」
『…許してくれなんては言いません、後悔してないとも、言いません』
「あぁ、」
『炭治郎達のこと、よろしくお願いします』
「…任せろ！」
『…、
「…なんですか？」
『少し、眠ります、もう、どうしようもなく眠くて』
「…そうですね」
『…、怒ってますか？』
「…はい、でも今はそれ以上に」
『……死ぬ事は終わりではありません。本当の終わりは、もっと先です。誰かに忘れ去られて初めて、きっと人は死ぬんです』
体が、時間だと言うように消えて行く。
『私がここにいて、戦ったのは、未来を守る為だから、だから、きっと、心の底から笑って下さい。泣いてもいいんです、挫けて挫折して立ち止まってもいいんです、でも最後は、きっと、笑って下さい』
『私達は、そう言う
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うさぎもち - この小説めっちゃ面白いです。更新、楽しみにしてます！！！ (8月6日 15時) (
レス) id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
月 - 面白かったです!これからも更新頑張ってください!（≧∇≦） (2019年11月29日 18時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
あとら - めっちゃ好きです。一気に読んでしまいました！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年10月24日 22時) (レス) id: f15d6ec153 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年10月24日 19時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花@狐さん | 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月9日 12時
