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拾参話 ページ38

『ありがとう、ございます』
「いや!!礼を言うのはこちらの方だ!!!」

間髪入れずに、煉獄さんがありがとうと大声で言うものだから、何事ですか!?とアオイちゃんが飛んでてて来た。

「んな、…あなたは、」
『あー…えっと、その、修行から戻りました、えへへ…』

気まずくなって、アオイちゃんにヘラりと笑いかける。
右手が顔に突き出され、その瞬間におでこに衝撃が走った。

『いっ!?』
「どこほっつき歩いてたんですか!!!」

心配したんですからね!!!と、アオイちゃんの若干涙が浮かんでいる。
あぁ、これは申し訳ないことをしたなぁ…。

『あー、うん、ごめんね』
「それよりも言うことがあるんじゃないですか?」
『…、しのぶさん』

背後から笑顔で近付いてきたしのぶさん。
目が本気で怒っている、やばい。
ごめんなさいよりも先に言うこと、言うこと…?

『……た、ただいま…?』
「はい、おかえりなさい」

勿論、この後全力でしこたま怒られた。
目が覚めてそのまま着替えて飛び出したものだから、炭治郎達が鬼にさらわれたんじゃないかとまで言い出したようで、一時混乱に陥ったそう。
御館様の一報で事なき事を得たようだったが。
うん、今後はやめよう、流石にやりすぎた。

「一言ぐらい、相談して下さっても良かったのに」

と、しのぶさんも何だか拗ねているし。
カナヲちゃんに至っては影から暫く監視してきた。

これからが本番、もし、これが本当にストーリー通りなら。
でも、やっぱりみんなの傷付くところは絶対に見たくない。
御館様の気持ちを無下にはしたくないけれど、それ以上に、それ以上に全員大事だ。
それに、そう思う事に、気が付いてしまった。

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うさぎもち - この小説めっちゃ面白いです。更新、楽しみにしてます!!! (8月6日 15時) (レス) id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです!これからも更新頑張ってください!(≧∇≦) (2019年11月29日 18時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
あとら - めっちゃ好きです。一気に読んでしまいました!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年10月24日 22時) (レス) id: f15d6ec153 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年10月24日 19時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年10月9日 12時

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