陸十陸話 よろしいならば戦争じゃ ページ24
『おいでなすった』
木の門が開かれる。
左手に持つ打刀の鍔に親指をかける。
なんとも言えない緊張感が、そこにはあった。
俺の斜め後ろにいる琥珀が、いつでも動ける様にと短刀の柄を掴む。
『もし乱闘になったら、背中を頼む』
琥珀「はい、主様」
木の門の向こうには、歴史修正主義者たちの姿と、やつれた男の姿があった。
『これはこれは、こんな夜分に御用ですかな?生憎夜分に来客はご遠慮していまする。お引き取り願いたい』
そう言えば、目の前の男は俺を見てにやりと笑う。
おお、気持ち悪い。
男「お前は…新実装された刀剣か?」
『いいえ?この本丸の主ですが』
そう告げると、男は右腕を上げる。
男「随分と平和なもんだなぁ?」
『いいじゃない平和、平和が一番よ』
男「その平和を壊すと言ったら?」
『よろしいならば戦争じゃ』←
男が右腕を一気に下げると、待ってましたとばかりに歴史修正主義者たちが雪崩のようにこちらに向かってくる。
『すまん、和睦は無理だ』←
琥珀「いやどう考えたって主様が喧嘩買いましたよね?!」
『殴り合いなしで分かち合いなんて無理やったんや…』
琥珀「最初から諦めモードだったんじゃないですか!!」
『いやそんな事より来るぞ!!』
打刀を抜刀し、鞘を後ろに放り投げる。
刀を構えて、襲い掛かってくる敵を薙ぎ倒す。
……ん、やっぱ打刀が一番使いやすい。
パッと琥珀の姿が見えた。
その小柄な体を生かして敵を翻弄している。
しかも素早いし、的確である。
『っ!』
それに比べ、俺は少し遅い。
あぁ…もう少し筋肉つけとくんだったよ……。
これこそホントの後の祭りじゃん。
『おわっ!』
大太刀が俺に向かって横薙ぎをして来た。
間一髪避けるが、後ろからも打刀が攻撃してくる。
『もうふざけんなよ!!』
地面を蹴ってその刀を避け、後ろから振るってきた奴の頭を蹴ってもう一段高く飛ぶ。
見回せば、敵敵敵。
ここまで来ると数の暴力である。
無事に着地し、
『多勢に無勢だぞ!!』
喚きながらも次々と敵を斬って行く。
あぁ、本当に数が多い…!
琥珀「主様!!」
『へっ?』
後ろを振り返ると、打刀を持った奴の後から短刀が飛んできた。
ちょ、隠れて奇襲は卑怯じゃないかな?!
慌てて防ごうとするが、間に合わない。
?「あっはは!うえですよー!」
上から何かが落ちてくる。
小さなソレは俺に襲いかかろうとしてきた短刀を容易く切り裂いた。
陸十染話 キコエナーイ、ナニモキコエナーイ→←陸十伍話 敵襲
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花蓮(プロフ) - 鶴丸に似てるとは私も言われます。加州かわいい!鶴さんゲームやり込みそうですねwwww (2018年3月21日 6時) (レス) id: bd02a02548 (このIDを非表示/違反報告)
秋斗(プロフ) - 自動販売機投げる御人で盛大に吹きましたwwwwwwwwwwwwwww (2017年8月25日 1時) (レス) id: 733ec63318 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっきー - 東方要素出てきてワロタ (2016年12月4日 10時) (レス) id: 0e72e17821 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花@狐さん(プロフ) - あいすさん» 初コメありがとうございます。返事が遅くなって申し訳ないです。ありがとうございます、頑張ります。 (2016年8月24日 14時) (レス) id: 59241869fe (このIDを非表示/違反報告)
あいす - ん゛ん゛ん゛んんんんん清光がわああああああ((殴すみません取り乱しました弱気な清光って見ないから面白いです!更新頑張ってください! (2016年8月22日 23時) (レス) id: acf5ab12fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡花@狐さん | 作成日時:2016年7月9日 18時