10話 答え合わせ ページ34
乱「ご安心下さい、ご婦人。彼女が見事、犯人を見つけ出してみせますとも」
やめて??やめてぇ??????
無駄にハードル上げるのやめて乱歩さん????
今ですらもうきちんと話聞けてるかどうかすら危ういんだからさぁ!!!
心で荒ぶりながらも、真顔を貫く。
『……えぇと、まだ少し現場で確認することがあるので、待っていて下さい』
そう言って、箕浦さんに連れられて再び殺人現場に戻って来る。
死体に触ってもいいかと聞くと、せめて手袋はしろと布の手袋を投げ付けられる。
ちょ、私の扱い雑……。
改めて手袋をはめて、死体を間近で見る。
『……うう…』
流石に軽い吐き気を覚えながら、固くなりかけている死体の左手を取る。
そうして図鑑を引っ張ると、おかしな事にその牡丹のページには血がほとんどついていない。
何故だろう、この人の人差し指には血が着いているのに。
だがそれは直ぐになぜだか分かった。
『……これは、』
乱「
その図鑑のちょうど下に、"K"という文字が血で残されていた。
図鑑の表紙で擦れたのか、少しだけ血文字がズレてしまっているが、読めないことは無い。
何か、この双方が表すもの。
うんんと考えながら、先程の証言と服装を思い出す。
第一発見者の酒井さん、もう既にこの部屋に入った時には息を引き取った状態だと分かったらしい。
そしてそのまま警察に通報して、今に至るらしい。
服装は牡丹の刺繍が入った軽いメイド服のような格好だった。
梅沢さんは、夕飯の支度をしている途中だったそうだ、その時、既に包丁が一本なくなったことに既に気がついたが、その後すぐに酒井さんの悲鳴を聞いて現場へ。
服装は酒井さんと似たようなメイド服だったが、牡丹では無く、梅の刺繍が入っていた。
床元さんは、先程聞いた通りお風呂掃除をしていたらしいが、梅沢さんと同じく悲鳴を聞いて駆け付けたらしい。
服装はスーツ……と言うより燕尾服の様で、蜘蛛の刺繍が施されていた。
三人とも刺繍と同じ模様の入った釦が服に使用されていた。
これは、もしかして。
乱「分かった?誰が犯人か」
『えぇ、まぁ、犯人は分かりましたけど、その、動機までは……』
乱「へぇ、素人にしてはなかなかやるんじゃないの?」
まぁこの謎簡単だけどね!と乱歩さんがその後に付足す。
動機までは分からない。
でも多分、乱歩さんなら既に答えにたどり着いているのだろう。
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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月8日 20時