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1話 ページ4

『お返しします』
女神「……人の好意は受け取っておくものですよ?」
『こんな遺物身に付けてどこぞのマフィンやら組合に追いかけ回される方がよっぽど嫌ですよ』

ため息ながらにそういうと、女神は納得したように手を叩いて、「それもそうですね」とペンダントを受け取った。
むしろそこに気がついて欲しかった、先に。

『そろそろ行ってもいいんです?知ってる世界とはいえ、実体験してる世界とはまた違ってくるでしょうし』
女神「はいはーい!じゃあ行ってらっしゃい♡」
『……は?』

そう言われた瞬間足場がなくなった。

『おわあア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!』

風圧で開かない風をどうにか手で遮りながら下を見ると、地上が見えた。
しかもしかもビルの高さによって凹凸している。
こいつはひでぇやぁ!!!(白目)

女神「あ、そうそう忘れてた」
『んだよボケナスア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!』

ボワンという音と白い煙と共に現れた女神は、空中を自在に行き来しながら私に話しかける。

女神「異能のことなんだど、」
『今かよアホかっ!!!』
女神「色々な姿形になれる異能だから便利に使ってちょ!」

それじゃぁねぇ!と手を振って消えて行った。
いや助けろよ!あの野郎覚えとけ!!、

『色んな姿形変化できる異能……?』

自然落下しながら頭を捻らせる。
_もし、異能力が月下獣なら、虎が自然に助けてくれる。
でも、私の能力はきっとそうじゃない。
二度も死んでやるもんか。
例えば、空を駆け巡る夜鷹のように、空を飛べたら。

『……あれ?』

自由落下のスピードが格段に落ちた。
両腕を広げるだけで、空気を自在に操っている。
まさかとは思い、自身の手を見ると、そこに必ずある腕は変形し、俗に言う翼へと変化していた。

『…………はあア゙ア゙ア゙ア゙ア゙?!!??』

緩やかに空を降下して行き、どこかの屋上へと降り立つ。
転びそうになったものの、鳥が降り立つ時に二、三度翼を動かしているのを思い出し、模倣する。

『わっとっと、あの女神のせいで危うく死ぬとこだった……』

偶然にもその屋上にガラスが放置されていたので、ちらりとガラスを除くと、黒い鳥がこちらを見ていた。
試しに右腕を上げると、ガラスの向こうの鳥も腕を上げる。

『……おっほ、マジで鳥じゃん』

変にテンションが上がり、今度は白い日本犬を思い浮かべると、今度はガラスの向こうに白い日本犬が現れる。

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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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