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8話 ページ28

太宰さんが少し目を丸くしているのが確認できた。
多方、"姐さん"の金色夜叉の事でも一瞬重ねてしまったのだろう。
確かに、夜叉白雪と金色夜叉は良く似ている。

『…案外大きいね』

夜叉白雪の事を軽くつついてみる。
実体化してるだけあってか、硬い感触が伝わってきた。

敦「なるほど、これを目につけられてマフィアに……」

同じように恐る恐る夜叉に触れる敦くんが呟いた。

太「それだけじゃないだろうね、彼女自身の潜在能力も、と言った所だろう」

ここまで来るのに足音一つ立てないのは、既にそういう物が身についてしまっているからなのだろう。
太宰さんがそう言うのも、常人では考えられない少しの違和感全て見抜いているからなのだろうが。
流石元最年少幹部、と言った所か。

携帯から夜叉白雪に「もういいよ、戻って」と指示を促すと、夜叉白雪はその姿を消した。

『と、こんな感じみたいです、』
敦「みたいですって、え、まさか櫻葉さん、その子の異能を知らなかったんです??」
『……まぁ、見たのは今が初めてですよ』

実物を見たのはね、と心の中で付け加えておく。

『あぁ、あと一応私のももう一度見せておきますね』

そう言いながら、私は姿を小学一年生ぐらいまで変化させる。

『こんな感じで、』

次に中学生ぐらい、まぁ能力を解いただけだけど。

『変化させる、』

そして前世の私、OLだった時の頃の姿に近くし、

『だけですけどね』

最後に最も成長した姿、言うなればお婆さん位まで歳を変化させた。

敦「……すごいですね」
ナ「ちなみに失礼ですけど、能力を解いた時のお姿はどれなんですか?」

ナオミちゃんに唐突に聞かれ、大人の姿まで戻す。
そして指を立て、

『それは秘密です♪』

と言っておいた。
近くにいた太宰さんが触ろうとしてきたので、そっと避ける。

『あら、それは卑怯なのでは?太宰さん?』
太「……まだ私の能力を伝えていないはずなのだが?」
『ここに来るまでに社員さんの事は事前に調べさせてもらいました、取り敢えず私の半径1m以内に入らないようにしてくださいね、すみませんが年齢バレするの嫌なので』
太「酷いッ!」

笑顔でサラリと言うと、太宰さんがアニメで見たような変顔を連発させる。
と言うか変なキノコ食べた時みたいな笑い方ホントにするんだね、わたしゃビックリだよ。

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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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