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1話 ページ3

『……で、私をどうするつもり?』
女神「あなたはこの先もまだまだ生きる予定でしたし、私の不注意でこうなってしまったのですし……その、元の世界には戻れないですけど、異世界でなら生き返らせることは出来ます」
『……はぁ、』
女神「あの、それに、今世の後悔があるならそれも帳消しに……」
『あ、マジで?』

それなら断る必要は無い。
女神には両親への私の全財産の譲渡と、なおかつ黒歴史の詰まったPCを破壊してくれと頼むと、きょとんとした顔で「それだけでいいんです?」と言った。

『それだけって……いやまぁ確かに心残りな事あるよ?でも今頼んだこと以上のものはないかなぁ、ほら、よくあるでしょ?記憶の片隅に残ってて「あ、そう言えばこんなのあったなぁ」っていう、その程度のものだから』
女神「……やば…ちょっと萌えた」
『は?萌?』
女神「と、とにかくっ!今からあなたを異世界に転生させます!!」
『はぁ、行き先はどこで?』
女神「文ストの世界です」
『……文スト?マジ?え?まじで?????』

三度の飯よりもアニメor漫画と言うより二次元が大好きな私はその一言でテンションが上がる。

『え?あの文スト?異能力!独歩吟各!!!とか叫ぶあの?!』
女神「国木田さんのマネお上手ですね!!声は似てないですけど……雰囲気そっくりです!!」
『え、死んでもいい……』
女神「いえもう死んでますよ?」
『そうだったわ……でも体とかどうするの?今この状態は魂だけでしょ?』
女神「大丈夫です!体はきちんと差し上げますし、家も加護も差し上げます!」

なんだか聞き捨てならないセリフをきいた気がするが、もうここはあえてスルーである。

『ちなみに……異能力は?』
女神「あなたにピッタリなのをご用意させていただきました!これでほんとに最強!あ、あとそうだこれをどうぞ」

女神が服のポケットから取り出したのは緑色の宝石がハマったペンダントだった。

女神「これは餞別(せんべつ)です、私、貴方のことを気に入りましたので!」
『……ありがとうございます』
女神「それを身に付けてると全ての物理攻撃のダメージが半減されます」
『……は?』
女神「物理攻撃のダメージが半減されます」

とんでもねぇ遺物じゃないですかこれ……。
いやまぁ確かに痛いのは嫌ですけど!!
でもこんな遺物身につける方がもっと嫌だ……。

1話→←1話 落下落下、世界へようこそ



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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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