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2話 ページ8

敦「これからお出かけですか?」
『あ、はい。少し買い物に……』

服装から見て、既に探偵社には入ってる様だ。

敦「あ、すみません、僕、中島敦って言います。自己紹介もせずにいきなりすみません」

はい、もちろん存じ上げておりますとも。
と言う言葉は心の奥底にしまい、笑顔を見せた。

『私は櫻葉 Aです。よろしくお願いします中島さん』
敦「こちらこそよろしくお願いします!」

凄い笑みをこちらに向けてくる敦くん。
待って待って、笑顔の破壊力やばい、誰かデジカメ持ってない?()
尊さと心臓の持たなさに若干顔の筋肉が引きつっているものの、ポーカーフェイスを出来るだけ貫く。

敦「あ、そろそろ行かないと、お先失礼します、櫻葉さん」
『はい、』

走って行く敦くんに手を振ると、何度かこちらを振り返りながら街中へと消えていった。
何あの生物ギャンかわ……。
養いたい……養いたいよ…。
アパートの手すりを掴み、ひたすら萌えによる熱を冷ます。

『……買い物行こ』

スっと賢者モードを発動し、私は街へと繰り出した。

『……まずは銀行、その次にショッピングモールで鞄と携帯買って、予備の服とかもいるし…あ、自転車買うか、前と後ろかご付きの』

女神に貰った地図を見ながら銀行へと赴き、いくらかお金を下ろす。
流石に大金を封筒だけで管理するのは問題が生じるので、すぐさまにショッピングモールへと足を早めた。

鞄と財布を買い、ようやく一息つく。
その足でモール内の携帯屋に行き、スマホを入手。
そのまま電化製品を売る専門店へと流れるように歩き、とりあえず必要な小型冷蔵庫と洗濯機を買い、後日アパートへと届けてもらう様にした。

『ガスコンロは据え置きだったし、あとは日用生活品だけかな?』

そうして服を見回っていると、耳を(つんざ)く女性の甲高い声が聞こえてきた。

『_えっ、』

何事か。
聞こえてきた下の階を覗き込むと、一階でアサルトライフルを持った黒い覆面を被った男達が人質を取っている様子が目に入った。
_これは、不味いんじゃ。
下を覗き込むのをやめ、いまだ状況がわかっていない人たちを押しのけて服の専門店の服の下に隠れる。
その数十秒後、覆面の男達が人々を1箇所に集める為か、連行していく。
あぁ、絶対今日厄日だ。
心の底からそう考えざる得なかった。

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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月8日 20時

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