キミイロ恋愛模様

10.オクジョウ 七海side ページ11

ー屋上にてー

七「あのね、わ、私、貴澄くんの事が好きなの」

多分、私は今、顔真っ赤なんだろうな。恥ずかしい。

それでも、ちゃんと目を見て言った。

鴫「え、、そうだったんだ。気づかなかった」

彼はそう言ってニコッと笑った

そんな笑顔見せないでよ。
私に気がないくせに。。

勘違いするじゃん。


七「き、気づいてなかったんだ〜！
バレてると思ってたよー」

鴫「全然気づかなかった。
ありがとう、でも……んｯ……!?」

貴澄くんの言葉の途中で


私は無理やりキスをした。


嫌だった。

自分から言ったくせに、弱いな、ほんと。

唇をはなした。

七「……それ以上、言わないで……」

なぜか、涙が出てきた。


分かってたことなのに。



5時間目の予鈴がなり、

私たちは教室に戻った。

午後の授業中、ずっと貴澄君のことを考えてた。

私の恋について考えてた。



そう、


"終わってしまった恋"


授業の内容は頭に入らなかった。


帰りのホームルームが終わり

帰ろうとしたとき


「七海と一緒に帰りなよ」

という、声が聞こえ、

そっちを見ると

声の主はAだった。


Aは





泣いていた。


なんで、泣いてるんだろう。


貴澄くんとなんで帰らないんだろう。



もしかして。


勘違いしてるのかな。


いつの間にか

教室にはAの姿はなかった。

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