消えた初恋 2

4. ページ22

青木side

補習が終わり、歩道橋で91点のプリントを眺める。


井田「青木」


「お、井田」


井田「何眺めてたんだ？」


「これ！」


井田に見せる。


井田「なるほど、幸せを噛み締めてたのか」


「良いだろ別に喜んだって。すげぇ大変だったんだからめちゃくちゃ問題やって、」


井田「だから最近元気なかったのか？」


「あぁ、、それは、、」


あの時からお前が手隠すようになったから、、。


「あのさ、井田。この間びっくりしたろ」


井田「え？」


「階段で飯食ってる時、俺が急に手触って。もうしねぇーから。だからもうそんなに警戒しなくていいし！」


井田「青木」


「ん？」


井田「手貸して」


「へ？」


そう言い、井田は俺の手を井田のポケットに入れた。


「え、？え!?あっつ！」


ポケットの中に入っていたのはカイロ。


井田「この間、思ったより冷たくてびっくりした。青木って冷え性？極端」


「お前、、うわって、、」


井田「あれはお前の手が異様に冷たかったから驚いただけだって」


「はぁぁ、、紛らわしいよ、井田は、、」


井田「青木こそ早とちりだ」


「良かった、、キモイとかじゃなくて、、」


安心していると、手に感触が。


みると、俺の手の上に井田の手がのっていた。


井田「ん？」


「井田ってさ、どこまで分かってんの？」


井田「何が？」


「だから、付き合ったら普通あんなことやそんなことするんだぞ？」


井田「知ってるよ」


「そっか、、」


井田「今すぐどうとは考えてないけど、青木のこと気持ち悪いとか思うわけないだろ？」


「うん、！」




Aside

塾の帰り、前に岡野先生を見つけた。


「どうしたんだろ？」


立ち止まってるから、その先を見たら


「浩介と青木、、なるほど」


手繋ぎまで言ったかー、嬉しいね。笑


岡野先生は2人のこと知らないから、どう思うんだろう。


岡野先生が青木達に変なこと言ったら私、逆ギレしちゃうかも。笑


青木、負けるな。頑張れ。

5.→←3.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す