消えた初恋

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橋下side

「Aちゃん…」


ベットの上ですやすや眠っている私の唯一の親友。


ｶﾞﾗｶﾞﾗ


井田「藤堂は!?」


「しー！寝てるから！」


井田「あ、ごめん」


青木「よっぽど疲れたみたいだね」


井田「そうだよな、あんな男子の中に囲まれて、」


A「ん、、」


「Aちゃん！」


A「美緒、、それに青木、井田まで、、」


「大丈夫？」


A「ごめんね、心配掛けて」


「私は大丈夫だよ！」


青木「もう少し休んでた方がいいって」


井田「あぁ、」


A「でも、着替えなきゃ、」


「私が持ってくるからちょっと待ってて！」


A「ありがとう。井田も着替えて来たら？」


井田「そうだな、行ってくる」



井田くんとAちゃんのバックを教室に取りに行くと、もう誰もいなかった。


井田「誰も居ないね」


「そうだね！私先戻ってるからね！」


井田「分かった」


保健室へ戻る途中、谷口先生とすれ違った。


谷口「橋下！藤堂大丈夫か？」


「先程起きました」


谷口「良かった。お大事にと言っといてくれ」


「分かりました、失礼します」


谷口「おぉそうだ。これでお前らのアイス買ってもいいからな」


「ありがとうございます」


谷口先生にお礼をいい、保健室へ戻る。


「ただいまー」


A「おかえり、ありがとう美緒」


「ううん！」


青木「じゃあ俺外にいるから」


A「うん」


「終わったら呼ぶから！」


青木「はーい」


青木くんが保健室から出て、私達だけになった。


A「美緒」


「んー？」


A「美緒に言ってなかったことがあるの。

私ね、中学の時、男子から告白されて断ったらその男子に手首を縛られて、口をガムテープで止められたことがあったの。それで男性恐怖症になっちゃって、目眩したのもその症状」


「え、？今は？」


A「今は昔よりだいぶ良くなったんだけど、長時間男子に囲まれると目眩や、頭痛が起きて、立てなくなるの。

友達になって2年以上になるのに言わなくてごめんね、」

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