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「あ、レトくん!」
教室のドアを見ると、そこには見慣れた姿があった。何故Aが来ているのだろう、確かクラスは違うはずだ。しかも、何故か手元にお弁当まで持っている。
今は昼食時間。俺は友達と昼食を食べようと約束していた。だから断ろうと思った、のに。
「あ、Aちゃんじゃん! 2人でラブラブしてこいよ、俺たちの事はいいからさ!」
「は!?」
友達の余計な勘違いで、断る口実がなくなってしまった。そんな俺の思いもつゆ知らず、Aは『レトくん〜! はーやーくー!』と声を上げている。
「っあァもう、聞こえてるよ! てかなに、ストーカー? 俺、友達と食べる約束してたんだけど」
「でも私、さっきの会話聞こえちゃった!」
「馬鹿ッ!」
「一人で食べるんなら、私と食べてもよくない? てか、前はそうしてくれてたのに!」
今と前では訳が違う。前はただのアクセサリーとしてAを見ていたのであって、Aと食べても何とも思わなかった。
しかし、今はもう計画はなくなっている。つまり、普通の男子生徒 女子生徒ということ。だから、そんなAと一緒にご飯を食べるのは……なんだか我慢できないのだ。
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松木(プロフ) - zzzさん» 楽しく読ませて頂いているなんて! とっても嬉しいです(≧∇≦) これからも、無理のない程度に更新頑張ります!! (2018年4月11日 22時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - はじめまして。とても先が気になる作品で楽しく読ませて頂いています!無理の無い程度に更新頑張って下さい…! (2018年4月11日 21時) (レス) id: fc62d48464 (このIDを非表示/違反報告)
松木(プロフ) - みかんぷらねっとさん» ま、まぁ夢主ちゃんだけに恋愛に夢見てるんですよ((← (2018年4月7日 11時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
みかんぷらねっと(プロフ) - 気付け、夢主 (2018年4月7日 0時) (レス) id: efdc29cd63 (このIDを非表示/違反報告)
松木(プロフ) - 鳩ポッポさん» コメント有難うございます!!入り込みやすいだなんて、めっちゃ嬉しいです!これからも頑張ります! (2018年4月3日 22時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松木 | 作成日時:2018年3月30日 14時