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「っ、レトく、」
「ねぇ、キス……していい?」
そう言って、徐々にレトくんの顔が近付いていく。思わずぎゅっと瞳を閉じて、その時を待った。ドキドキする心臓、レトくんにまで聞こえていそうだ――。
「んっ、」
もう駄目! と、レトくんの肩を強く掴む。そんな私の思いが伝わったのか、すぐにレトくんはキスをやめてくれた。
そのまま、『じゃあ、今日一緒に帰ろ?』と私を誘い、そのまま自分の教室へと去っていった。
***
「牛沢、いる?」
「なんだよ、レトさんはいねえし、なんの話してたんだ?」
「……その事なんだけど。私、レトくんと付き合う事になったの」
そんな報告をすると、牛沢はあり得ない、と言う顔をした。そして『マズイんじゃねぇの……』とポツリ。
その発言は、聞かなかった事にした。
「とりあえず、おめでとう。けど、ちゃんとキヨとも仲直りしとけよ。俺からも一応言っとくから。仲直りしたら、ちゃんと付き合ったことも報告しろ」
「う、うん?」
よく分からないけれど、牛沢の言葉に頷く。そのまま授業が始まった。
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松木(プロフ) - zzzさん» 楽しく読ませて頂いているなんて! とっても嬉しいです(≧∇≦) これからも、無理のない程度に更新頑張ります!! (2018年4月11日 22時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - はじめまして。とても先が気になる作品で楽しく読ませて頂いています!無理の無い程度に更新頑張って下さい…! (2018年4月11日 21時) (レス) id: fc62d48464 (このIDを非表示/違反報告)
松木(プロフ) - みかんぷらねっとさん» ま、まぁ夢主ちゃんだけに恋愛に夢見てるんですよ((← (2018年4月7日 11時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
みかんぷらねっと(プロフ) - 気付け、夢主 (2018年4月7日 0時) (レス) id: efdc29cd63 (このIDを非表示/違反報告)
松木(プロフ) - 鳩ポッポさん» コメント有難うございます!!入り込みやすいだなんて、めっちゃ嬉しいです!これからも頑張ります! (2018年4月3日 22時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松木 | 作成日時:2018年3月30日 14時