【実l況l者】迷子のレトさん、見つけました。【rtrt】 (ページ9)

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暫くして、慌てて自分のスマホを出し、キヨに電話を掛ける。キヨはすぐにでてくれたが、少し不機嫌そうな声を出していた。

『おせーよ』
「ご、ごめんなさいっ、状況が理解出来なくて」

そう言うと、『俺だって理解出来てねえよ』と言う返答が返ってきた。そう言われても、どうすればいいか分からない。

『取り敢えず、会って話さねぇと分かんねぇだろ、…時に△△で待ち合わせ、空いてる？』
「空いて、ます。了解しました。……あの、キヨさんと、誰が行くんですか？」
『は？俺だけに決まってんだろ』

キヨは面倒臭そうな声を出した後、じゃあな、と電話を切った。Aは、ため息をつきながらもスマホを見つめる。

これからどうしようか。レトさんに、今までの事を話した方が良いのだろうか。

「んー、気持ち良かったわ、次A姉ちゃん入る？」

レトルトが、笑顔でそう聞いてくる。Aはどう答えればいいか分からず、ただ黙る。はじめの一言、それを考えているのだ。

そんな様子のAを、レトルトは不思議そうに見ていた。

「レトくんって、……実況者の、レトルトさんだよね？」

そう、Aが呟いた時。レトルトの心臓が、嫌な音を立てた。

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