【実l況l者】迷子のレトさん、見つけました。【rtrt】 (ページ37)

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「レトさん？」
「……あぁ、何もないんや」

レトルトはそう言いながら笑った。しかし、自分からこちらに来ておいて、何もないとはおかしい。絶対、何かあるはずだ。

「本当に？レトさんから私の方に来たけど」
「っ、い、いや、姿を見たく、なってん！」

レトルトは顔を赤く染めながらもそう言った。その言葉に、千世は目を見開く。あのレトルトが、自分にこんなことを言ってくれた、と感激する。

「うわぁぁぁあ！生きててよかったですー！」
「えぇ！？」

そして、ぎゅっとレトルトに抱きつく。しかし、熱の為レトルトの身体はまだ熱かった。

「く、苦しい……」
「っあ、す、すみません！今すぐ離れます！」

夢中になると、すぐに自分を見失ってしまう。千世は、そんな自分にため息をついた。今のは、絶対レトさんに引かれた、と。
しかし、あれはレトルトがあんな発言をしたのが悪いのではないか。だって、好きな実況者からあんな事を言われたらそりゃあ抱きつきたくなるに決まっている。