【実l況l者】迷子のレトさん、見つけました。【rtrt】 (ページ14)

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「朝起きたら？」
「そうや。前触れもないし、薬も飲んだ訳やないし」
「偶然……なのかな」

Aはレトルトに苦笑いを浮かべる。その笑みには、“運が悪い”と言う意味だ。

「ホンマ、最悪や。」

レトルトは、ため息をつきながらソファに腰掛けた。キヨは、『まぁでも、しょうがないだろ』となだめる。

「いつ治るかも分からんし、視聴者……、Aちゃん達に迷惑かけられへん」

レトルトはそう呟いた。Aは、それを見て黙り込んでしまう。何故なら、レトルトと一緒にいられて嬉しいと思ってしまう自分も居たからだ。

キヨは、黙り込んでいるAをじっと見つめている。

「まぁ、うっしー達にも伝えとくわ。アイツら心配してっから」

静かになるその空気に、キヨは助け舟を出した。レトルトはそれに対し、『キヨくん、ありがと』と笑みを浮かべる。

「まぁ、でも今んとこはAちゃん家に泊めさせて貰ってるから、何とか大丈夫やけど……このままやったら俺、彼女作れへん」
「大丈夫、レトさん彼女いないから」

キヨはそう言って、冗談っぽく笑みを浮かべた。

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