美女と美男……という野獣 (ページ4)

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Bell 4 ページ4

あなたside

ーキーンコーンカーンコーン

教師｢ほら、帰れー｣

ガタッ、ガタッっと、次々と椅子が動く音が聞こえる。

私も、立ち上がる。

鞄を持ち、職員室に行きかけた足を止める。

いつもは、優吾が車で家まで送ってくれていた。

けれど、今は喧嘩してはいないものの話しかけづらくて足が進まない。

？｢ん？どした？そんな所で…｣

優美｢ん？………あ、松村。｣

私に声を掛けたのは大我の親友の松村北斗。

北斗｢しけた顔してんな～笑｣

優美｢別に……てか、大我たちと帰らなくていいの？｣

北斗｢あいつら、俺をパシりに使いやがった。｣

優美｢あら、残念。でも、私には関係ないからね。｣

北斗｢てか、髙地の所行くんだろ？じゃ、一緒行くか。｣

手を引かれ、強制的に職員室に連れて行かれた。

ーガラッ

北斗｢髙地～……いる？｣

優吾｢おい、北斗!!教師を呼び捨てすんな～｣

北斗｢あはは～……ほら、お前の妹。｣

北斗に腕を引かれ、優吾の前に出た。

優吾｢あ……優美。｣

ほら、周りが見ても分かるくらい私と目を合わせない。

優美｢北斗……私帰る。｣

優吾｢ちょ…｣

帰ろうとした私を優吾が腕を掴んで止めた。

優美｢何……？｣

優吾｢送る。送るって言っただろ？｣

優美｢わかった……待ってる。｣

優吾｢おう。｣

北斗はいつの間にかいなくなっていた。