美女と美男……という野獣 (ページ2)

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Bell 2 ページ2

あなたside

優美｢大我ったら、ひどいんだよ?!まじで、女子にする事じゃない!!って、聞いてる?!｣

はい。初めまして。私、鈴川優美です。

ただいま、お昼ごはんを共にしているのは教師であり、私の従兄弟でもある、髙地優吾。

目の前の人物に私は、怒りをぶつけていた。

優吾｢あーあー、はいはい。お前、毎回怒ってるな。｣

呆れたように言う優吾。

優美｢仕方ないじゃん!大我が悪いんだから!｣

優吾｢でも、好きなんだろ?ﾆﾔﾆﾔ｣

ニヤニヤしながら聞いてくる優吾。

優美｢好きですけど、それがなにか？｣

優吾｢うわ、開き直りやがった。｣

優美｢てかさ、優吾こそどーなの？恋愛｣

髙地優吾……この男。今年、来たばかりの新任教師だけど、女の子からモテモテ。

顔がよくて、優しくて、お人好しで、周りの人から頼られる。

優美｢ぶっちゃけ、モテるでしょ？てか、告白してくる生徒いるんじゃない？｣

優吾｢まあ、いるけど………｣

優美｢けど？｣

優吾｢ガキには興味ねーの。｣

優美｢好きな人は？｣

優吾｢いねーんだよな……｣

優美｢じゃ、可愛い生徒に手を出したら？｣

優吾｢いや、クビになるから。｣

優美｢じゃあ、お見合いしたら!!｣

優吾｢え～……やだ。｣

優美｢はぁ～……じゃ、知るか。｣

優吾｢そんな冷たいこと言うなよ～……｣

優美｢真姫……さんは？｣

【真姫】その言葉を言うと、今さっきまでふざけていた優吾が表情を固くした。

優美｢ダメなの？｣

優吾｢あいつは……そんな奴じゃねーよ。そんな気持ちねーし。｣

優美｢嘘。あんなに、真姫さんの事愛してたのに!｣

優吾｢うるさい。ガキが入ってくるような事じゃねーよ。じゃ、俺戻るわ。｣

その時の優吾の瞳はこれまでに見たことがないくらい冷たかった。

初めて、優吾が私を突き放した。