数学科の重岡です。【S.Daiki】

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「すみませ」「いやええけどさぁ」


とえくぼを浮かべて笑う重岡先生
久々にこの人の笑顔を見た気がする


「…重岡先生だって、笑えてなかったくせに」


ふとそんなことを口走った
私のせいでこの人はこの時まであまり笑えてなかったんじゃないかって考えると
申し訳なくなる反面

私には笑顔が似合うって言ってくれた先生の言葉を思い出して

「…A？」



「先生だって、笑顔が1番ですよっ、」




ハテナをうかべる重岡先生。
無理もないだろうけど




「私には笑顔が似合うって言ってくれましたよね？先生。」




「…おん」





「それを言ってくれた重岡先生が今、笑えてないなんて、


耐えれません」


そう言うと重岡先生はゆっくり私の頭を撫でた





「ごめんなぁ、お前にも心配かけてたんやなぁ」




と一言いった





「…え？」




「確かに、俺、お前のことめっちゃ心配してん。

お前がこれから男の人怖がるんちゃうかとか



…恋出来ひんのちゃうかって。




俺のせいやって思ったらなんか、申し訳なくなって、





けどそれはお前の不安を掻き立てるだけやったんやなぁ」




ってボソボソ話し出す重岡先生





「…ほんとにですよ…」





「ごめんごめん笑




ちゃんと笑えてるで。お前が心配せんでも。」





「だいたいっ、私にだって好きな人くらいいます！！



…ちゃんと恋できてます！！




なんなら私は」





重岡先生のことが好き、




勢いで言ってしまいそうになった私の口を




何かで塞がれた

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