数学科の重岡です。【S.Daiki】

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「おはようございまーす」





と正門の前のあいさつ部隊さんに適当に挨拶をしながら教室を目指す





「あ。おはよ、流星」




と言うとまだむーーーっとした顔の流星




「…おはよう」「声低っ、」





「ほーい皆おはよぉさーん」



と重岡先生が入ってきた



いつもみたいに挨拶しに行こうとすると流星に手首を捕まれて阻止される




「、りゅーせ？」




「…ええから」




それだけ言って絶対に手を離してくれない。



不思議に思ったのか重岡先生が近づいてきた、





「なんやとお前ら朝から仲ええなぁ」



「…」



「いやそんなんやないですよ笑」




なんとなく重岡先生の顔は、曇っている、

自分がこんな顔をさせてるのかと思うと、少し辛い思いの反面、私のために悩んでくれたのかと少し錯覚する。


…そんなんじゃないとは思うけど。





「…A、お前大丈夫やったか？」





「Aなら大丈夫です。



俺が送り迎えちゃんとするんで、先生は引っ込んでてください。」





と流星が食い気味にそう言った。

「え、ちょ、流星」




「…せやなぁ、お前がおったら安心やわ、藤井。


やけどな、大人の力を借りんとどうにもならん事ってあるねん。




そんときは頼ってきいや。」





と言い残し、重岡先生は寂しそうな笑顔を浮かべてHRの準備に向かった。

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