60 ページ15
・
「…風磨先輩…いや、お兄ちゃん、
なんで1人で隠そうとするの?
私は、私は…」
お兄ちゃん。もう二度と呼ぶことはないと思ってた名前。
それに感極まって涙がこみ上げてくる
初夏の爽やかな風が吹き抜ける
涙を拭こうと風磨先輩の手を解放した瞬間
風磨先輩は体を起こした
そして泣いてる私のことを抱きしめてくれた
抱きしめる瞬間に見えた風磨先輩の顔は
もういつもの怖くて意地悪な『風磨先輩』はいなかった
「お前は…何も知らずに馬鹿みたいに平和に生きてて欲しかった」
ポツリ…お兄ちゃんが話し出す
「俺のことなんか忘れて。
なのに」
私の髪を撫でる
「なんでお前は…いっつも追いかけてきちゃうかなぁ」
優しい声が聞こえた。
なんとなくお兄ちゃんに抱きしめられていることで起こった胸の痛みは
きっとスルーしていいだろう
・
1062人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月奈(プロフ) - Fukaさん» 遅くなってすみません! これから頑張らせていただきます! (2018年9月8日 21時) (レス) id: c65e823fea (このIDを非表示/違反報告)
Fuka - このお話大好きです!!更新楽しみにしてます!わたしは、月奈さんのファンです!! (2018年8月1日 18時) (レス) id: 1cbdf53904 (このIDを非表示/違反報告)
月奈(プロフ) - ヒヨリさん» 神ですかっ!?笑 ありがとうございます!! 更新します!笑 (2018年7月7日 23時) (レス) id: c65e823fea (このIDを非表示/違反報告)
月奈(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます!!!!! (2018年7月7日 23時) (レス) id: c65e823fea (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 良いところで “続く” とわ...。気になります! (2018年7月7日 14時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月奈 | 作成日時:2018年4月15日 9時