episode122 ページ6
いつも通りではない朝。
それは貴くんが隣にいるから。
目覚めるといつも一人だから寂しい。
でもあと5日は貴くんが隣にいてくれる。
。
。
。
。
貴「A〜？今日どっかいく？」
そうなんです！
貴くんは今日１日オフなんです！
「んーとね！貴くんが行きたいところ！」
貴くんと居られるならどこへだって行きたいから。
貴「じゃあ服買いに行こ！」
貴くんは服が好きだから。
もちろん私も好き。
たまにペアルックしたり…。
ほんとにたまにだけどね…、、。
貴くんが運転する車に数分揺られ目的地についた。
貴くんは顔バレしないためにサングラスをかけている。
その姿もかっこよくて見とれてしまうほど。
貴「よし…じゃあ行こっか」
私は大きく頷いて答えた。
「うんっ！！」
初めのうちは普通に買い物をしたりしていた。
だけどそこの歩く道はたくさんの人で溢れている。
私は小さいから貴くんのあとを追いかけるだけで精一杯。
貴くんは気にかけてくれて手を繋ぐ？ってきかれたけど…。
もしバレた時…って考えると手をつなぐのも怖くなってしまう。
そんなこと考えていたら…
「あれ…？貴くん？」
え…。貴くんどこ？
「貴くん！」
もちろん返事なんて来ない。
私1人なんて無理…。
どうしよう…。
「あっ！携帯！」
携帯を取り出して貴くんに電話をかけた。
貴「Aっ？どこにいる？」
貴くん…出てくれた。
「今なんか…ジャニ、？ジャニーズショップ？」
ジャニーズって貴くんだよね…？
すごい行列が出来てる。
貴「えー…そんなとこにいるの？」
「ごめんなさい…」
貴「いいよ。そこで待っててね、すぐ行く」
そう言って電話は切れた。
貴くん来ても大丈夫なのかな…？
数分後…
貴「A！」
「貴くんっ！」
貴くんの元へ駆け出して胸に飛び込もうとした時…
「キャーっ！！あれまっすー！？！？」
壊れるような黄色い声が聞こえてくる。
貴「やーば…」
「どうしよう…。」
貴「Aは車に向かって？」
すぐ追いかけるからって…
「うん！」
だから何事も無かったかのように通り過ぎた。
黄色い声は鳴り響いたままで…
すごく胸が苦しくて…
痛かった。
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作者名：かずみ | 作者ホームページ：http://kazumidaikilove415
作成日時：2017年11月19日 17時
