episode142 ページ26
無神経なその態度に腹が立って無視して通り過ぎようとした。
だけどそれはりなの手によって防がれた。
「…なに？」
り「泣いたの…？」
「泣いてない」
り「別れちゃった…？」
は…？何を言ってるの？
「別れてないけど」
私がそう言うとりなは笑って言った。
り「なんだー。残念！別れてくれたのかと思ったぁっ！」
「最低！別れないし！絶対！」
り「そんなのわかんないよぉーだ！」
りなの言葉を無視して教室に向かっていた。
もう…ほんとムカつく。
「っ…た」
だめだ…。
貴くんって呼ぶところだった。
目の前がボヤけてくる。
やばい…泣いたら…
「Aちゃん？どうしたの…？」
顔を上げるとそこには望くんがいた。
「望くん…。」
相変わらずとても派手…。
ピアスまた1つ増えたんじゃ…？
望「なんか…元気ない？」
「ううん！元気！」
私は元気に言ったつもりだったのに望くんは私の腕を引っ張って保健室に連れていった。
望「そんな泣きそうな顔で言われても信じられないから。寝てなさい」
「え…でも」
望「俺があとは言っておくから。落ち着くまでちゃんと眠りな？」
「…うん。ありがと」
望「元気になったら笑顔で報告しに来て？」
報告って…
「ふふっ、うんっ」
望くん…ほんとにありがとう。
この時すごく私は救われたんだよ…。
昨日あまり寝れてないのもあってすぐに眠りについた。
。
。
。
__________ここは夢なのかな…？
誰かが私に何か言ってる。
「A…、…めんね？」
ごめん、ね…？
誰…？だけど目が開かない。
すごく眠いの…。、ごめんね、
。
。
。
「…んっ…あれ？」
目が覚めるとすごくスッキリしていた。
「何時…？」
時計を見ると…
「えっ！4時！？」
やば…寝すぎた…。
帰らないと…。
下駄箱について靴を履き替えてると…
？「Aー！おひさー」
「え…」
れな…。
その隣にはりなもいた。
りな…れなのこと嫌ってたのに。
そういうことか…。
貴くんを、なんとしても取ろうって思ってるんだ。
だから二人で、私になにかしてくるな…。
「久しぶり。」
ニコッと、笑ってやった。
私はそんなことに負けてなんていられないの。
貴くんは渡さないもん…
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作者名：かずみ | 作者ホームページ：http://kazumidaikilove415
作成日時：2017年11月19日 17時
