episode137 ページ21
なんで…。
私から貴くんを奪おうとするの…？
「…やだ…。」
もうここがどこかも分からない。
さっきから震え続けてる携帯。
画面を見ると貴くんって書いてある。
「……。」
何も考えたくなくて電源を切った。
。
。
。
。
ー大貴sideー
「どこ行ったんだ…？」
さっきまっすーが慌てた様子で駆けつけてきた。
貴「有岡！！A知らない？」
A…？
「さっきまでまっすーといたじゃん」
貴「車取りいってたらいつの間にか居なくなってて
…連絡もつかない」
「え…？」
連絡もつかないって…。
貴「とりあえず見つけたら連絡して！」
「あ…うん。」
A…？さっきなにしてたっけ…
「…あ！！」
Aは友達といた気が…する。
Aがいたバーまで行くとそこには友達の姿はなかった。
「どこ行った…？」
辺りを見渡すと出口に向かってる友達を見つけた。
そこまで駆け足で向かって腕を掴んだ。
り「…？え？」
大「ねぇA知らない？」
俺がAの名前を出すと目を泳がせた。
これは知ってるな…
大「Aになにしたの」
り「私は…何もしてないです…」
大「まっすーのことが好きだからなにかしたんでしょ？」
まっすーっていう名前を出すとｶｧｯと顔を赤くした。
り「私はAの親友ですよ？それなのにそんなこと…」
大「もうとぼけるのはいいから。」
り「とぼけるなんて…そんな…っ私はAのこと応援してますよ…。」
応援なんてしてないくせに…。
大「そういうのなんて言うか知ってる？」
り「え…？」
大「偽善者。むかつくよね」
り「偽善…者？」
大「Aになにしたんだよ」
俺がそう言うと目の前にいるこいつは目の色を変えた。
り「また…AAって…。うざいんですけど」
大「は…？」
り「みんな可愛いAが大好きなんですね？」
なんだ…こいつ。
り「でもー…あなたAに騙されてますよ？」
大「何言って…」
り「あいつ相当性格悪いんで…」
大「お前が言うんじゃねーよ」
何が性格悪いだ。
よっぽど性格悪いのはお前だろ。
り「あなたも…Aが好きなんだ！」
ﾆﾔｯと笑うと耳打ちしてきた。
り「なら…協力しません？お互い付き合えるようにー…。」
。
。
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作者名：かずみ | 作者ホームページ：http://kazumidaikilove415
作成日時：2017年11月19日 17時
