episode136 ページ20
「貴くん…っ」
貴くんはよしよしと言いながら頭を撫でてくれる。
貴「あっ…!眠くなっちゃったのか!」
確かに…少し眠いけど…
そうじゃない…。
だけど早く家に帰りたい。
「…うん」
貴「そうだよね?もうこんな時間だもんね…」
貴「じゃあ帰ろっか。」
「帰る…」
私が帰りたいと言うと貴くんは車を取りに行った。
その間りなと二人きりになってしまって嫌な雰囲気になった。
沈黙の末口を開いたのはりなだった。
り「A眠くなんかないでしょ…?」
「んー…?眠いよ?」
「逆にりなは酔っ払ってるんじゃなかったんだ。」
り「酔いは覚めたよ…。おかげさまで。」
おかげさまで…?
それは貴くんと二人きりにさせてあげたこと…?
「どういう意味…?」
り「そのままの意味だよ?」
は…?
「意味わかんない。」
り「見かねて貴久くんと二人きりにしてくれたんだもんね?」
貴久くん…?
「貴くんのこと名前で呼ぶなって言われたじゃん」
私がそう言うとりなはあざわらうかのように言った
り「それは貴久くんの前ででしょ?いない時は貴久くんって呼ぶの。」
「…めて。」
り「は…?」
「やめて!!」
「私は!りなに貴くん好きになってもらうために連れてきたんじゃない!!」
私がムキになっていうと…
り「好きになるのは自由じゃない?」
り「たまたま好きになったのが貴久くんなだけだけど?」
何言ってんの…?
「また…邪魔してくるんだ。」
り「邪魔…?んー…そうかもね?」
バンッ
私はカウンターを叩いて立ち上がった。
り「…なに?」
もうこんなとこいられない…。
。
。
。
私は気がつくと知らない夜の街にいた。
。
。
。
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作者名:かずみ | 作者ホームページ:http://kazumidaikilove415
作成日時:2017年11月19日 17時