episode135 ページ19
「私のね…友達いるでしょ？」
大「いるね。」
「貴くんのこと好きになっちゃった…っ…」
大「え…どういうこと？」
大貴くんは怪訝そうな顔をして言った。
「なんか…もう見たらわかるの…。貴くんに恋してるなって。」
大「じゃあ…俺見てみる。」
。
。
。
私は大貴くんと一緒にりなたちが見える距離に移動した。
覗いて見てみると…やっぱり顔を赤らめて貴くんと話してる。
しかも…上目遣いなんかしちゃって。
なんか…恋してる乙女ってかんじ…
「ほら…」
大「ほんとだ…。まっすー気づいてないのかな？」
貴くんは…
「おバカさんだから気付かないよ。そーゆーの疎いから…」
大「いや…あれは馬鹿な俺でも分かるよ」
「バカだって認めるんだね。」
わたしがそう言うと大貴くんは勢いよく言った。
大「Aもバカだろ！！人のことばっかり言いやがって！」
「ほんと子供みたいだね…」
大「俺はもう26ですー！！」
「ふふっ…」
大貴くんは私の顔を見るなり優しく微笑んできた。
「え…。なに？」
大「やっと笑ってくれた。」
「え…」
大「Aは笑ってた方がいいよ。だから悲しくなったら俺のとこに来な？」
大「俺が笑わせてあげるから…ね？」
大貴くん…。
「うん…っ」
大「よしっ！いい子！」
そう言って私の頭を撫でた。
？「あー…っとなんて呼んだらいいですか？なんか増田さんだとなんか堅苦しいかなって。」
「増田…貴くん？」
声のするほうを見ると…
りなだ…。
貴「んー…なんでもいいよ？」
りなは貴くんの顔をしっかり見つめて言った。
り「貴久くん…」
「やっ…」
大「待って…今言ったらだめ」
名前でなんて呼ばないで。
私だって恥ずかしくて貴くんって呼んでるのに…。
もう聞いていたくない…
「帰る…っ！」
私がそう言った瞬間だった。
貴「名前で呼ぶのはダメ。Aもまだだから」
り「え…？」
貴「彼女だけ。貴久って呼ぶのは」
貴くん…。
り「そうですよね…」
貴「うん。ごめんね？」
貴くん…っ。
大「ちょっ！」
私は無意識に貴くんに抱きついていた。
貴「えっ…」
貴「A…？どうしたの？」
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作者名：かずみ | 作者ホームページ：http://kazumidaikilove415
作成日時：2017年11月19日 17時
