もう1度だけ4 (ページ17)

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episode133 ページ17

ちょっと警備員さんに捕まって遅くなっちゃった。

急いでりなの方に向かおうとした。

だけど前から走ってこっちに向かってるりながいた

「りな…？」

私が名前を呼ぶとりなは一目散に私に向かって抱きついてきた。

「うぉっ、！」

「どうしたの…？そんなに急いで？」

りなを引き離して顔を見た。

顔がすごく真っ赤…。

なんで？こんなに赤いの？

もしかしてだけど･･･。

好きな人できたとか！？

だってこんなに赤くなったりなを見るのは手越くん以来だもんっ！

「好きな人出来たんでしょ！」

りなは困ったように目を泳がせた。

これは確信になった。

じゃあ好きな人はバーの所にいるんだよねっ！

「あっ…誰かいる。」

男の人が1人座っていた。

あの人だね…。

そう思って目を凝らして見つめた。

「え…？」

見覚えのある顔…。

ううん。大好きな人の横顔…。

「貴くん…？」

するとりなは私の声を聞いて驚いた顔をした。

「え…貴くんの事が好きなの？」

りなはふるふる横に顔を振るけど…その顔は赤いまま

こんなの…肯定してるようなもんじゃん

「あははっ…違うよね！驚いた！もう笑」

内心すごくヒヤヒヤしていた。

とりあえず貴くんの元へいった。

「貴くん…！」

貴「あ…どこいってたの」

「んとね…トイレ行ったんだけど警備員さんに捕まって…遅くなった」

貴「警備員…？なんで？悪いことしたの？」

「いやぁ…？なんか連絡先教えてって…」

私が正直にそう言うと貴くんはイラッとした声で言った。

貴「…は？」

「いやいや！教えてないよっ？」

貴「当たり前でしょ。」

私たちがこうやって普通にお話して笑い合ってると

りなはすごく切なそうな顔をしてた…。

分かったよ…。

りなは…貴くんに恋をしてる。

そんなの…馬鹿な私でもわかるよ…。

だって私も貴くん好きだもん…。

苦しい…。

「ちょっと貴くんとりな待ってて…？」

り「えっ…？」

貴「なんで？」

「私ちょっとお話したい人いて…」

貴「だれ」

「大貴くんだよ？」

貴「有岡？なんで」

「ちょっと相談！ごめんね？すぐ来るから！」

そう言って大貴くんの元へ向かった。

後ろを振り返るとりなはやっぱり嬉しそうに顔を赤くして話してた。