episode118 ページ2
それが昨日の出来事。
最近はもうずっと些細なことでも言い合いになってしまう…。
私も単純だから貴くんと喧嘩してても会いたくなってしまう。
ほんとばか…。
貴くんの家に着くのは夜の10時になってしまう。
今日はバイトがあったから遅くなった。
だけど貴くんからの連絡は一つもない。
「はぁ…」
。
。
。
。
「どうしよう…。」
やっぱり貴くんの家についたけど電気がついていなかった。
寝ているのかな？って思ってインターホンを鳴らしたけど出てこない。
「最悪…。」
ドアの前でうずくまって貴くんの帰りを待った。
だけど私はいつの間にか眠りについていた。
「おい…A」
ん…？
誰かが私の名前を呼んでる。
だけど目を開ける気力もなくそのままなにもしないでいた。
すると体が宙に浮いた。
少し薄目でみると貴くんの顔が近くにあった。
っ…！！
これってお姫様抱っこ…。
ここで目を覚ますのは恥ずかしいと思って寝た振りをしていた。
どうしようと考えているとベットの上に置かれた。
やばい…。
もうそれしか考えられなくなって冷や汗が出てくる
すると上から声が降ってきた。
貴「狸寝入りが得意なんだね」
「なっ！違うよっ！」
目が合うとやっぱり照れてしまう…。
貴「なーに赤くなってんの。」
貴くんは下を向く私の顎を持ち上げる。
「ちがっ」
貴「ふっ」
少し笑ったあと私をギュッ抱きしめた。
「貴くん…」
……っ！！
貴くんをバッと突き放して睨んだ。
貴「は？」
「お酒の匂いがする！」
貴「あー…」
貴くんはバツが悪そうに言った。
「またっ、飲み会でも行ってきたの？」
コクっと貴くんは頷いた。
私と会う約束までしてたのに…。
「なんでっ…私と会う約束してたじゃんっ」
貴「だって昨日怒ってたじゃんだから来ないのかなぁって」
「ばかっ！もうやだ…」
そう言って寝室から出ていこうとした。
だけどそれは貴くんの手によって塞がれた。
私をくるっと反転させてから私に理解する時間を与えないようにキスをしてくる。
「んっー…やっ」
私が抵抗しても無意味だった。
キスすれば許されるって思ってんの…？
「嫌っだってば…っ！」
私がそう言うと貴くんは私をベットに押し倒してきた。
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作者名：かずみ | 作者ホームページ：http://kazumidaikilove415
作成日時：2017年11月19日 17時
