陸 ページ7
「どうだった? あの鬼狩り様の反応」
「似合ってるって褒めてくれました!」
「そうかそうか。良かったね」
「はい! 義兄さんもありがとうございました」
義兄に礼を言って別れ、煉獄さんの元に戻る。
「ごめんなさい、待たせてしまって……」
「構わないが、あの青年は誰か教えてもらえるか!」
煉獄さんの声が少し低くなった気がする。
どうしよう。怒らせてしまったかな。
きちんと義兄だと説明しなければ。
「……彼は義兄です。姉の夫なんです。……本当にごめんなさい。せっかく一緒に出かけてくださっていたのに……」
「む、そうだったのだな! こちらこそ申し訳ない! 男の嫉妬など見苦しい!」
嫉妬……。
え、嫉妬?
「や、妬いてくれたんですか」
「そうだ! 俺は君を好いているのだからな!」
顔がまた赤くなる。
それは目の前にいる彼も同じ。自分で言ったのに。不思議な人だ。
「……君の家へ行ってもいいか?」
煉獄さんが唐突に言った。
「……? ええ、大丈夫ですよ」
なんでも、伝えたい事があるらしい。
伝えたい事って何だろう。
そう疑問に思いながらも、煉獄さんを家に招き入れる。
居間に向かうと 義兄以外の家族皆が揃っていて、縫い物をしたり、お茶を飲んだりしていた。
「父さん、母さん、姉さん、煉獄さんがお見えですよ」
声をかけると、それぞれしていた事を止め、座り直した。
私達家族と煉獄さんが向かい合う形になる。
「俺は先日、柱に任命されました」
煉獄さんが口を開いた。
柱……。鬼殺隊の中で最も高い位だと、昔 会った鬼狩り様が教えてくれた。
彼は本当に強いんだなあ。
「まあ! おめでとうございます!」
母に続き、私達も おめでとうございます、と祝いの言葉を口にする。
「実は伝えたい事というのはこれだけではないのです!」
煉獄さんはそう言うと、私の目の前に来て、私の手を取った。
「えっ、ええと……。煉獄さん……?」
「A殿! 俺は君を愛している!! 俺の恋人になってくれないだろうか!!」
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長篠(プロフ) - もっぴいさん» ありがとうございます!もう少ししたら続きを公開するので楽しみにしていて下さい(^^) (2019年12月2日 21時) (レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
もっぴい - 転生者ですか?とっても面白かったので評価10つけときます^_^ (2019年12月2日 21時) (レス) id: 1e3d085ec9 (このIDを非表示/違反報告)
長篠(プロフ) - 鬼滅大好き女さん» あ〜〜ありがとうございます!!すごく嬉しいです!更新頑張ります! (2019年11月25日 17時) (レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅大好き女 - 続きが楽しみすぎる!!れんごくさんの手紙の場所で私泣いた、、、応援してます!! (2019年11月25日 16時) (レス) id: 42353d0864 (このIDを非表示/違反報告)
長篠(プロフ) - 竜胆友さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月20日 19時) (レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長篠 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HoMePaGe/
作成日時:2019年11月3日 10時