私の扱いが雑な件について (ページ2)

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1.現実は甘くないページ2

中学生の時、ある人に誘われて入部したバレーボール部

そこのバレー部はイケメンが多いと校内では有名で

ワンチャン彼氏できるんじゃね？

っと、期待を抱いていたあの頃の私を殴りたい

…現実、そんな甘くねぇから

土日に長期休み、休みというのを全く貰えず

テスト期間に入ればマンツーマンでの勉強指導。
学年で１０位以内に入らなかったら外周５０週と鬼畜命令を出されたこともあった

おかげで私の成績はうなぎのぼり。そこだけは感謝したい

「なぁ、お前。牛若って知ってるか？」

バレーボール大会、北川第一と白鳥沢の決勝戦

キャプテンに了解を得てバスの中で寝ていた私を叩き起こして先輩に連れて来られた試合

『牛若ぁ？社会の勉強ですか？この前テスト終わった
ばっかりですよ』

「違ぇよ。あの、でかい人のことだよ」

そう言って”牛若”を指さして教えてくれるが
なんせ、試合中だから選手が動く動く

『先輩より大きい人たくさんいるんで全くわかんない
です』

そう、正論を言えば何故か頭を叩かれる
なんで！？ほんとのことじゃん

「あの、白いユニフォームの一番だよ」

『最初っからそうやって教えてください』

見るからにガタイのいい１番
あれが中3とか私、信じたくない

「やっぱ、かっけよな。牛若」

『先輩のそんなイキイキした顔初めて見た』

そんな牛若に憧れを抱いていた先輩が１年後、
牛若と同じ高校に行くとは全く予想していなかった

もともと頭いいのは知ってたけど、あの意味不な入試受かるとかほんと、そんけー

その１年後、私も高校に進学し
顔見知りがいない中で部活をやるつもりだったん
だけどな……