浮気?* ページ47
健二郎 side
仕事が終わってAの家に行こうと
その階でエレベーターから降りると
Aの部屋に見知らぬ男が入っていく姿が見えた。
まさかAに限ってないよな。
でもさっき男迎え入れる時のAの顔、
見たことないくらい嬉しそうだった。
健二郎「………」
一人で落ち込んで再びエレベーターに乗る。
疲れて帰ってきたのにAと会えないまま
一日終わるのかー…
さらに疲れが溜まった気がした。
自分の家に帰宅して服をテキトーに脱ぐ。
楽な格好になって冷蔵庫を見ると
飲みたいものが入っていなかった。
健二郎「はぁぁぁ……」
仕方ない。近所のコンビニまで行こう。
財布とケータイを持ってパーカーを羽織る。
エレベーター付近に来たところで
さっきの男とAがエレベーターに乗り込む
姿を確認できた。
らしくないけど…つけてみよう。
エレベーターではなく階段を使って下までおりる。
A「〜〜〜でさーw」
随分楽しそうなAの話し声が聞こえる。
身を潜めてとりあえず男の顔確認。
ふぅん、まぁイケメン。
あっさり俺には気付かなかった二人。
目の前を通り過ぎていった。
それをこっそりつける。
不覚にも石を蹴ってしまった。
でもAは何も気にすることなく
振り向きさえしなかった。
健二郎「〜〜〜っ!!」
そんなにソイツとの会話楽しいのかよ!!
完全に心が折れた。
でもここで引き返すのはなんか寂しい。
あと何も買わずに帰った時、切ない。
しばらく二人をつけると俺の目的地でもある
コンビニに入っていった。
よし、俺も酒買うぞ!!
見つかったら偶然だと誤魔化せばいい。
A「アイス奢ってあげる」
「いらねぇw」
A「可愛くないなー、コーヒー飲めるの?」
「アンタと一緒で飲めねぇよーw」
俺を差し置いてイチャイチャするな!!
ソイツの!男は!俺だ!!!
思いっきり睨んでやるけど
全くと言っていいほど気付いてもらえない。
自分の飲む酒を選んでレジへ。
年齢確認?いやわかってるだろ。
30過ぎたオッサンが失恋して
酒ヤケ買いしてんだよ。山下健二郎だよ!!
ため息をつきながら購入して出口の方へ
体を向ける。
A「うわさむー」
「これあげる」
A「気が利くねぇ」
男がAにマフラーを巻いてやっている所を
目撃してしまった。
さらにその後衝撃的なことが。
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作者名:相川優羅 | 作成日時:2017年2月12日 21時