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出会い3* ページ4

健二郎 side

朝、頭痛で目が覚める。
あれ?ここどこや??
仰向きで寝ていた俺は視界に入る
見慣れない毛布を掴む。
そしてなんとなく匂いを嗅いでみる。
あ、なんか落ち着くかも。好きやな。
ソファで寝ていたらしい俺は
その体を起こす。
テレビがついたままだった。

健二郎「……うわぁっ!」

ソファからおりて周りを見渡すと
女の人が死んだように眠っていた。
すぐ近くにコタツがある状態なのに
そのコタツに入らず体をきゅっと
縮めて眠っていた。
ん…、と言って目を開いた彼女。

健二郎「あ、あの…」
A「はっ!!」

可愛らしい、でも高すぎない声で
驚いたことを表現している。

健二郎「なんか……ごめんなさい…」
A「頭、痛くないですか?」

ほんの少し関西の音が混ざった。
彼女は体を起こして俺の所へ来る。

健二郎「あ…」

冷たい手で俺の頬あたりを触る彼女。
何確認してるんやろ。

A「二日酔いとか…大丈夫ですか?」

熱か何か確認してるんかな。
俺は彼女の言葉に頷く。

健二郎「ちょっとだけ…頭痛いっす」
A「頭痛薬でええんかなぁ……ちょっと待っててくださいね」

彼女はパタパタと俺の目の前から去った。
そしてすぐ帰ってきたと思えば
その手には頭痛薬とグラスに入った水。
このグラス見覚えあるなぁ。

A「よかったらどうぞ」
健二郎「ありがとうございます…」

俺は微妙に引け目を感じつつ
頭痛薬と水を受け取ってそれを口に含んだ。

健二郎「あ、だいぶマシんなった。ありがとーございますー」
A「いえ」

少し微笑んだ彼女はなんか眩しかった。
グラスを返した時に手が少し触れた。

健二郎「っ///」

少しなのにわかるすべすべ感は
俺の気持ちを高ぶらせた。

健二郎「あ、ごめん…」
A「いえ…」

口数少ないな、と思った。
いや…もっと話したいな、と思った。

健二郎「あ、あの……」
A「ああっ!もうこんな時間!!山下さんは…」
健二郎「ほんまやぁっ!」

二人でバタバタする。
俺は出といたほうがええんかな…
でもこの人も個室あるよな、きっと。
そこで着替えてくるよな。

A「あ、えっと……あ!!あそこ!!」
健二郎「へ?」

指をさされてそこを見ると…

健二郎「な、なんもないけど…」
A「きゃあっ!!//」

彼女の方を振り向くとちょうど彼女は
干してあった下着を取っているところだった。

健二郎「あ……その…//」
A「えっと…//」

気まずい。

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作者名:相川優羅 | 作成日時:2017年2月12日 21時

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