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相談* ページ30

らら「ほら、やっぱり」
のあ「認めとけばよかったのに。」

今日は女子三人で昼食。
さっそく昨日の出来事をほくほくと
報告すると呆れたような溜息を返された。

A「……」

わーっ!とかきゃーっ!じゃなくて
はぁ………だったのが少し悲しい。

のあ「で、えっちは?」
A「まだに決まってんじゃん!!」
らら「なんで?ちゅーは?」
A「……二回した//」
らら「数えてんの!?」
のあ「数えてられんのも今のうちよ」
らら「気ぃ失うまで抱かれろ」
A「そ、そのことで…」
のあ「ん??」

私がこの経験豊富な二人に聞きたいのは
行為のこと。
私だって平均並みに経験はあるけど
そこまで豊富ではない。
知識も少ない。
だから先輩である二人に聞こうと思った。

らら「あぁ、そーゆーこと。」
のあ「タイミングねぇ…」

いつになったら抱いてもらえるのか、
初めてキスするのがはやかったのか、
タイミングがよく分からなくて質問した。

のあ「健二郎くんだからねぇ…」
らら「あの人たち結構Prayboyでしょ?………だから任せたらいいんじゃない?」
のあ「お互いに触れたいなーって思ったらスればいいんじゃん?」
A「はやすぎない……?」
らら「人によるでしょ」
のあ「ん、そう」

出会って間もなく付き合ってキスまで済ました。
次のレベルに上がるまでのタイミングが
掴めなくて、一人で勝手に焦っていたけど。
二人で成長していけばいいのか。
健ちゃんも私も、もっと触れたいって思った時に
きっと健ちゃんが教えてくれる。
健ちゃんは素直だから。

らら「でもあーゆー人ほど言い出すキッカケ失って干からびんじゃない?」
A「え!?」
のあ「あー…本命は難しいと。」
らら「そーそー」
A「本命!?」

本命じゃない場合があるのか。
それは少しショックだった。
私は健ちゃんの中で本命ではなくて
ただの遊び……
そんなわけないと言い聞かせてもこれまでの
時間の過ぎるはやさが遊びかもしれないという
確率を高めていく。

らら「え、ちょっと待って、A!?」
A「…うっ、うぅ……っぅ」
のあ「Aは本命なのね」
A「…………っうん……っぅう……グズッ」

私の気持ちはどこに行くのかと思うと
自然と涙が溢れてきた。
二人は静かに背中をなでてくれたり
ハンカチを渡してくれたりした。
今は考えてもわからない。
だから地道に頑張ろう。
本命じゃないなら本命になってもらおう。

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作者名:相川優羅 | 作成日時:2017年2月12日 21時

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