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出会い2* ページ3

ソファに座ってテレビを見ている山下さん。
ここはあんたん家じゃないんだがな。

健二郎「わははっw」

さっきのチャンネルのままだから
テレビには山下さんがうつっている。
そしてそれを見ている山下さん。
てか自分のトークで普通笑いますか。
私はとりあえずグラスに水を注いで
山下さんに差し出した。

健二郎「おーありがとー」

なんの躊躇もなくそれを飲み干して
グラスを返す山下さん。
おいおいおい。ちょっとは遠慮とかしろや。

健二郎「………ん…?」

さっきのグラスに違和感を抱いたのか
山下さんはこちらに顔を向けた。

健二郎「………俺ん家…じゃない……?」
A「さっきからそうずっと…」
健二郎「うわぁぁぁっ!ごめんなさいっ!」

ソファから飛び降りて山下さんは
私に向かって土下座なんかを始めた。
何だろう………優越感。

A「はい。出て行ってください」
健二郎「多分階間違えたんやろな……ホンマにすいません!…あと、水ご馳走様でした!」
A「は、はぁ…」

山下さんはご自身のかばんを漁って…
とてもわかりやすく青ざめた。

健二郎「嘘やん……」
A「……鍵無いとか」
健二郎「それっす!!」
A「……」
健二郎「……」

私を見つめる真剣な瞳。
いや……まさか……芸能人がそんなこと……
言う訳な…い…

健二郎「泊めてもらえませんか?」
A「拒否します。外で寝てください。」
健二郎「ええーーっ!」

妙に人懐っこいのはなぜだ。
なんとなくイジメたくなるのはなぜだ。
私のS本能をくすぐるコイツは何者だ。

健二郎「お、おねがいしますーぅっ!外はガチで凍え死にます…っ!」

かなり必至な山下さん。

A「それなら私じゃなくても良いですよね。他当たってください。臣…?さんとか。」
健二郎「遠いっす〜っ!」
A「…なら管理人室へどうぞ。あそこなら暖房きいてますし寒くないですよ。…それに合鍵くらい管理人室にありますよね。」
健二郎「えーーっ!」

この人めんどくさがりなのかな。
仕方ない、相手は芸能人だ。
少しのわがままくらい聞いてやるか。

A「………手、出さないなら良いですよ。」
健二郎「そんなっ!初対面の方に…っ!」
A「あと…これから二度と会わないなら。」
健二郎「それは無理っす。…まぁ手ぇ出さないんで良いっすよね!おやすみなさーい」

いつの間に持ってきたのやら。
リビング用の毛布を被っている。

A「…」

明日がものすごく恐ろしい。

出会い3*→←出会い*



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作者名:相川優羅 | 作成日時:2017年2月12日 21時

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