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看病4* ページ20

おかゆが空になった。

A「まだ何か食べる??」
健二郎「んー…」
A「あ!!ゼリーとか?」
健二郎「んー…フルーツとかある?」
A「あるでーぃ。オレンジとー、りんごとー…」
健二郎「りんご食べたい」
A「…切るの??」

包丁は大の苦手だ。
玉ねぎを切った時に手も切ってしまって
そこからトラウマなのだ。
おかゆの時は幸い包丁を使わずにすんだ。

健二郎「いや、すってくれる??」
A「おー、シャリシャリか。」

それなら大丈夫そうだ。
私は再び台所に向かった。
りんごをすって皿にいれて…健くんの元に戻る。

健二郎「………だいぶ大雑把やな」
A「ん??」
健二郎「ホンマにすった?」
A「うん」

すり方がわからなかったから取り敢えず
大根おろしを作るやつで削った。
使い方はたぶんあっているはずだ。
ただ手がすれるのが怖くてりんごのかけらが
小さくなる度にするのをやめてひねり潰した。
そのひねり潰したやつのことを見て
大雑把だと言っているのか。

健二郎「まぁいいや」

またあーんするのかと思いきや
スプーンを自ら掴んだ健くん。

A「………あーんは?」
健二郎「恥ずいわ!// 正気んなったら恥ずかしなった//」
A「へーぇ。恥ずかしかったのかぁw」
健二郎「そーや、恥ずかしかったんや!//」

ふんっ、と言いながら私なりにすったりんごを
食べ進める。

健二郎「ごちそーさんでした!」
A「熱は?」
健二郎「マシやで。せやからもう大丈夫…」
A「だめー!今日は泊まっていくから。わかった??」
健二郎「え…」
A「わかったんならおとなしく寝ときなさーい」

食器を持ってまたまた台所へ。
皿洗いは得意だ。それしか出来ないからなおさら。
一人でカチャカチャ洗っていると
寝室から健くんが出てきた。

健二郎「寝すぎて寝られへん」
A「えー?」
健二郎「せやからソファにおる」
A「んー……」

皿洗いを終えて健くんの座るソファに移動する。
するとぽてっと私の肩に倒れてきた健くん。

健二郎「やっぱりええにおい」
A「へ?//」

健くんの顔を見るとすやすや眠っていた。
なんだ…寝言か…
そう思うと恥ずかしくなって健くんの顔が
見えないように自分の顔を隠す。

A「ひゃあっ!//」

私の肩から滑り落ちて私の膝に健くんの頭が。
気持ちよさそうに寝てるから拒否できない。
私は自分が羽織っていたパーカーを
健くんの腰辺りにかけて…
自分も寝てしまった。

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作者名:相川優羅 | 作成日時:2017年2月12日 21時

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