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看病2* ページ18

健くんの腕を肩にまわして
リビングに入る。
途端一気に健くんの香りが広がる。

A「うわぁ…」
健二郎「……ん?」
A「や、なんもない」

また匂いフェチって言われる。
健くんの寝室を聞いて連れて行く。
ベッドに健くんの体をおろす。

健二郎「ごめ……冷蔵庫の水…くれる?」
A「へっ?…あ、わかった!!」

家の造りが同じでよかった。

A「失礼しまーす…」

無言で冷蔵庫を開けるのにはまだ少し躊躇した。
冷蔵庫の中身は見事にすっからかんで
料理の苦手な私でもわかるくらい料理を
していないということがわかった。
ペットボトルに入った水を健くんに持っていく。

健二郎「ありがとー…」

ニカッと笑う健くんだが少し無理があった。

A「私…一日中見張ってるからね」
健二郎「えw」
A「健くんは休みの連絡したの??」
健二郎「いや…」
A「私かけてあげる。知り合いってことにするよ?」
健二郎「あ…うん…」

電話番号までうってある画面でケータイを
渡される。

A「……あ、もしもし…」

『健ちゃんの彼女!?』
一番最初に聞こえた言葉はこれだった。

A「………山下健二郎休みます。では。」

こんなテンションの人は苦手だ。
電話を切らせてもらって健くんに返す。

健二郎「誰でた…?」
A「誰にかけたの?」
健二郎「NAOTOさん…」

それが誰かわからない。
もう少し三代目J Soul Brothersとやらについて
調べるべきなのかな。

A「まぁはやく寝て。なんか買ってくるから」
健二郎「寝るまでここにおってな…?」

彼女とか…居なかったのかな。
しんどくてもつらくても側にいてくれる人が。

A「わかった」

私がせめて出来ることは健くんの側にいること。
全ては私が昨日車で寝たことが原因。
罪を償うために精一杯看病しよう。

健二郎「良かった…」

安心したのか、健くんはすぐに眠りについた。
私は起こさないようにそっと家を抜け出して
スーパーで食べれそうなものを買う。
アイス、プリン、ゼリー、フルーツ…
こんなものでいいのか、と不安になりつつ
自分を信じて健くんの家に戻る。
冷蔵庫に買ってきたものを入れる。
寝室に入ると健くんはまだ眠っていた。

A「ふぅ…」

そう言えば私結構大胆なことしてたなぁ…
出会って間もないのに寝室に入るのか…
入られた方は溜まったもんじゃないなぁ…
でもこれは緊急事態だから…
グルグル考えながらも健くんのことは忘れない。

看病3*→←お宅訪問→看病*



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作者名:相川優羅 | 作成日時:2017年2月12日 21時

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