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初めての待ち合わせ2* ページ12

仕事が終わって待ち合わせの店へ。
先についてるだろうな、と店員に
Aちゃんの名字を伝えると
怪訝な顔で応えられた。

健二郎「来て…ませんか……?」
店員「ですからここには…」

Aちゃんまさか…
誰かに捕まって連れ去られたとか…
酔っぱらいに声かけられて…とか…

健二郎「くっそ!!」

そこ心配しとけばよかった…!

健二郎今どこ??
Aわかんない……迷子かも…

ま、迷子…??
Aちゃん子供じゃないよな?

A結構な方向音痴やねん…
健二郎マジでw 今からそっち行くわ。近くに何ある?
Aファミマ……と信号と電柱
健二郎信号と電柱はどこにでもあるやろw

方向音痴な上天然……?
でもって鈍感やったりして…
今回の恋面倒くさいかもなーw

Aあ、電車通ったかも
健二郎かもってw まぁだいたい検討ついたわ。
A待ってまーす

ニコニコなスタンプが送られてきて
また赤まる俺の頬。
顔熱いw

健二郎「Aちゃーん」
A「お、健くん。遅かったなぁ!」
健二郎「来てもらっといてなんやねんw」
A「寒かったー」
健二郎「聞いてる?w」

出会って少しとは思えないような会話が嬉しい。
Aちゃんはこの少しの期間で俺のことを
すごく良くわかっている。

A「今日は自己紹介からしますかっ?」
健二郎「せやなぁw」
A「はやくお店連れてって〜」
健二郎「連れて行く〜w」

店に入ってさっきの店員に事情を少し話す。
すると安心したように店員は笑顔を見せた。

店員「こちらどうぞ。……これ、閉めておきますね」

気が利く店員だ。
しっかりした個室に連れて行ってくれた。
カラオケボックスに近い感じだった。

A「おー雰囲気いいねぇ」
健二郎「せやろ?」

メンバーと一度だけここに来た。
その時は宴会だったから個室は知らなかった。
コートを脱ぎながら席に座るAちゃん。

A「……飲む?」
健二郎「え?」

飲む気じゃなかったのか。
俺はあたりまえのように酒を選んでいる
視線を少しずらした。

A「あ、ええねんで??……ただ…また酔っ払われたら……ハッキリ言って面倒くさいから。」
健二郎「うっ、食らった…」
A「また泊めるようなことにはなって欲しくないから。」
健二郎「その度は……ってか今日お詫びも含めてやから俺奢る!」

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作者名:相川優羅 | 作成日時:2017年2月12日 21時

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