幼馴染【アバンティーズ】 (ページ26)

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にじゅうごページ26

リクヲ「もぉー！
車の中でイカ食べないでよ
くさくなるでしょ」

りっくんはえいちゃんにそう言った。

エイジ「芳香剤でなんとかなりまーす」

さっきのこと以来、俺はツリメとあんまり話していない。俺は助手席、ツリメは後ろの席。

ツリメはAの隣に座っていて、正直羨ましいけど、さっきAとふたりきりになれたからいいや。

┃ツリメside

俺の隣にはAがいる。

エイジ A 俺

のように後ろの席に座っている。

Aのほうをチラッと見ると嬉しそうにイカを食べている。食べ方が可愛い。イカを持ってる手も可愛い。すべてが可愛い。

あ「･･･なぁに？みっくん」

急に名前を呼ばれ、目をそらす。

ツリメ「な、なんでもない」

あ「･･･そー。あ、みっくんもイカ食べる？」

ツリメ「あ、うん」

エイジ「はい」

えいちゃんが俺にイカを渡す。
くそ、Aの手から渡して欲しかったのに。

エイジ「なに？」

ツリメ「なんでもないけど？」

エイジ「あっそ」

みんな、Aを狙っている。
さっきも、そらがAに手出してて、たまたまそれを見つけられてよかったけど、もしあのまま俺が気づかなかったらどうなっていたんだろう。