ブルーの一雫

✖寂しさから来る過ち【アレクシス・ネス】✖ ページ1

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アレクシス・ネス
それは俺と付き合っている男の名前だ



だが、当の本人は恋人の俺を置いて
ミヒャエル・カイザーの元へ行ってしまった




『……』




「カイザー、どうしました？」


「はぁ…おいネス…飼い犬の躾はちゃんとしろよな？」
「永遠と俺を睨んできてるが」



いい加減クソ鬱陶しいと付け足しネスくんにそう伝える
ミヒャエルさん


「分かりました」



いつもミヒャエルさんにだけ
見せる笑顔でそう答えるネスくん





ネスくんめっちゃ怒ってる目してる…でも…ネスくんが悪いじゃん…!!
知らないもん…俺を置いて行くのが悪いもん



やっぱ俺よりミヒャエルさんの方が好きなのかな

元々俺とネスくんはつり合ってないし






俺もサッカーしてるけど(GK)ネスくんの事思って


早く帰ってご飯作ったりしてるのに
ネスくんは夜中まで帰ってこない事が多々ある



やっぱ俺のことなんて好きじゃないのかな
一応今日も早く帰ろう






この関係も、もうすぐ終わっちゃうのかな







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家に帰っても当然誰か居るわけでもない
ネスくんと同居してても生活リズムが違うとこうも会わないんだなって実感する




『…ご飯作ろ…』




トントンと音を鳴らしながらまな板の上で野菜を切る



『ｯ…いてっ…』



ポタポタと木製のまな板の上に落ちる自身の血





『はぁ…本当に嫌になるな、毎日…』






もっと血を出したいと思ったのはここだけの話






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