検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:278,216 hit

能力 ページ49

「いいね?リョーマ」


「A……」


「大丈夫だから、ね?」

私は安心させるように笑った。


「……」

リョーマがまだ納得してないような顔をする。


「なら、交換条件ね。この試合、勝って」


「はぁ……わかった」

ため息をついたリョーマは決心したように言った。


「よし……先輩たち。ご迷惑をおかけします」

一言、後ろを向いて言う。

きっと、どういう意味か、わかんないんだろうな。


「じゃ、始めるよ」


「ん」

リョーマは目を閉じる。

私はリョーマの目に口を近づけた。

先輩たちの顔が赤くなる。

あ、キスしてるように見えるのか……。

ま、いいや。こっちが優先。


「越前リョーマの守護神よ。彼の痛みを和らげ、代償として、我が身に痛みを与えよ」

私も目を閉じてそう言った。

すぅっと音がしたような気がした。


「リョーマ、痛む?」


「いや」


「じゃ、一応眼帯しといてね」


「ん」


「これがもつのはせいぜい15分だよ」


「わかった」


「出血が多いから、全部治すとなると迷惑かけるからね。悪いけど」


「いや、いい。サンキュ」


「うん」

私は後ろを向いた。

先輩たちはあっけらかんとしていた。

そりゃそっか。


「治療、終わりました。まあ、もつのは15分程ですけど」


「血、止まったよ。出ていいよね?」

リョーマは審判に言う。


「いや、しかし!」


「お願いします。越前の意思を、尊重してやってください」

私は頭を下げた。

勝って。→←秘密



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
297人がお気に入り
設定タグ:テニスの王子様 , 越前リョーマ , 能力者   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひかり - とっても面白いですね♪これから更新頑張ってください! (2016年5月29日 18時) (レス) id: a64c18af38 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - なってあげてください笑喜ぶと思います笑 (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - 初めてのコメントありがとうございます!他の作品はもう少し前からコメントをくださっていた分、面白くないのかと自信をなくし、作品を消すことを考えていたので、とても嬉しかったです! (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - 後私友達1号になりたいです!(この小説の!) (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - とっても面白いですね!これから更新がんばってください (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Secret Moon x他2人 | 作成日時:2015年8月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。