衝動と立場 ページ47
「リョーマ!」
今すぐ駆け寄りたい衝動に駆られる。
それは、私だけではないはず……。
でも……マネージャーという、私の立場が邪魔をした。
ダメだ。
リョーマのところへ行く前に私がすることは…
「審判。青春学園、越前リョーマの手当の時間をください」
「あ、はい」
「リョーマくん!」
応援していた女の子がコートに入ってくる。
えー!!
「大丈夫?」
「コートに入ってくるな」
リョーマが避ける。
「これ……」
その子が制服のリボンを渡す。
「いいから、早くコートから出ろよ」
リョーマがグイッとその子を押した。
「でも……!」
「桜乃、コートから出な」
竜崎先生?
「おばあちゃん、でも!」
おばあちゃん!?
「試合中にコートに入ることは、選手への侮辱と一緒だよ。桜乃も私の孫なら、それくらい覚えておきな」
孫、なんだ……。
「……はい」
桜乃のと呼ばれたその子はションボリとして戻っていった。
「リョーマ、止血するよ」
私はリョーマの腕を引いた。
「大丈夫だから、続ける」
ったく、こいつは……!
「じゃあ取引。ここで棄権するか、手当てするか」
どうする?と私は言った。
結果なんて、わかりきっているのに……。
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ひかり - とっても面白いですね♪これから更新頑張ってください! (2016年5月29日 18時) (レス) id: a64c18af38 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - なってあげてください笑喜ぶと思います笑 (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - 初めてのコメントありがとうございます!他の作品はもう少し前からコメントをくださっていた分、面白くないのかと自信をなくし、作品を消すことを考えていたので、とても嬉しかったです! (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - 後私友達1号になりたいです!(この小説の!) (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - とっても面白いですね!これから更新がんばってください (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Secret Moon x他2人 | 作成日時:2015年8月13日 23時